闘うブログ!レフティ中尾 社会派!

福祉を主なテーマに書いています。よろしくお願いします。

2021-01-01から1年間の記事一覧

2021年振り返り。ブログ初心者の悪戦苦闘の一年

2021年、1月15日にスタートした「闘うブログ」も1年間継続できました。読者の皆さまのおかげです。本当にありがとうございます。 一度、極度のスランプになり、3週間更新できなかったこともありましたが、ブログを書き始めて良かったと感慨無量です。来年も…

まだ知られていないアルコール依存症の恐ろしさ

兄がアルコール依存症です。約1年間アルコール専門病棟に入院していました。ところが何があったのか病院から追い出されました。強制退院です。もちろん、依存症は寛解していません。 そして今は一人暮らしです。「仕事を探す」と言っていましたが、どう考え…

過労死とブルシットジョブと「酸っぱいブドウ」

広告代理店、電通の社員だった高橋まつりさんが過労自殺をされてから6年が経ちました。当時、衝撃が走ったニュースでしたが、疲労困憊した高橋さんを周りの人たちが何故助けなかったのか、今でも不思議です。 電通にも労働組合はあります。産業医もいるはず…

ベーシックインカム批判⑮ 日本刀でひげを剃るひろゆきさん

ひろゆきさん、成田悠輔さん、藤田孝典さんがAbema TVで討論…いや、馴れ合いでベーシックインカム(以下BI)待望論を展開していました。 よくわからないのが、福祉の論客のはずの藤田さんが「ひろゆきさんにも成田さんにも私は賛成なんです、てへっ♪」と愛想…

生活保護を却下されたガーナ人が千葉市を提訴。外国人が生活保護を受けるのはアリなのか

ガーナ国籍で31歳の男性は、2015年に日本語を学ぶため来日しました。日本語学校を卒業して就労ビザを取得します。働いていましたが、慢性腎不全を患って透析治療が必要となります。2020年に在留資格を得ましたが、仕事ができずに頼れる親族もいないため、202…

東京新聞、生活保護裁判の請求棄却文、コピーアンドペースト問題をようやく報道!当ブログの2週間遅れとはいえマスメディアが報じたのは初か

2021年12月1日に当ブログ「生活保護裁判、金沢地裁判決文はコピーアンドペースト!?不当判決どころか八百長判決」にて指摘した問題がついに12月16日、東京新聞が報じました。 私がブログで述べたことが何故マスメディアでは報じないのか、歯がゆい気持ちで…

バイデン米大統領の北京オリンピックへの「外交的ボイコット」を日本共産党が支持。志位和夫はアメリカ言いなりでいいのか。

毎日新聞は、志位和夫委員長の声明(日本政府に外交的ボイコットを求める)を「自民党保守派も顔負けの強行姿勢」と書きましたが、その通りと言うほかありません。バイデン米大統領の北京オリンピックでの「外交的ボイコット」は国内外への「人気取り」です…

しんぶん赤旗の反論。毎日新聞のコラムは共産党へのエールなのか、あるいは共産党叩きなのか

2021年12月8日のしんぶん赤旗にて毎日新聞の山田孝男さんのコラムへの反論が掲載されました。 「根拠ない断定で日本共産党を叩く異常」というタイトルです。 前回のブログに書きましたが、そのコラムは共産党への期待と提案です。与党は言わずもがなだが、…

共産党志位和夫委員長が毎日新聞に激怒!毎日新聞山田孝男さんの「特異な天皇論」とは何か?いよいよ共産党は分裂する?

志位さんのツイート(2021年12月6日)では「(山田孝男さんの)特異な天皇論」をひたすらに叩いていました。怒り心頭とはこのことです。同じ日付の毎日新聞の山田さんのコラム「共産党、政権参加なら」を読んだ上でのお怒りなのですが、このコラムには共産党…

老老介護の姉殺害事件判決から考える。被介護者は殺されても仕方がない?

2021年12月2日、殺人罪に問われた82歳の女性は東京地裁で懲役3年、執行猶予5年の判決を受けました。自宅で介護していた姉を窒息死させたのです。 判決理由では、被告は被害者を確実に死に至らせる行為をしたと認めながら「非常に苦しく絶望的な状況下の犯行…

生活保護裁判、金沢地裁判決文はコピーアンドペースト!?不当判決どころか八百長判決!

稲葉剛さんや野神健次郎さんがツイッターで発信していました。この裁判は2013年から生活保護基準額の引き下げたことが生存権を保障した憲法第25条に違反しているのではと訴えたものです。 その是非を問う裁判にて金沢地裁がふざけた判決文を出したのです。以…

ベーシックインカム批判⑭ ベーシックインカムに反対する論客がほぼいないわけ

結論から述べます。ベーシックインカム(以下BI)は人々の欲求のみに訴えていることが害悪なのです。例えば、給料の手取りが月20万円の人はBIが月10万円支給されると、月30万円自由にカネが使えるぞ、ヒャッホー、というわけです。誰がこれに反対できるので…

神戸5人殺傷事件の被告無罪判決に異議を唱える精神科医がいた

私は死刑廃止論者です。このブログでも何度か死刑制度について発言してきました。神戸5人殺傷事件についても触れましたが、この無罪判決に異議を唱える精神科医がいることに驚きました。YouTuberでもある「メンタルドクターsidow」さんです。 その動画で観た…

死刑制度を考える。超少数意見としての死刑廃止論

奥本章寛死刑囚が、拘置所内で色鉛筆を使えなくしたことを表現の自由への侵害として国を訴えたことを2021年8月14日のブログで書きました。 超少数意見でしょうが、私は死刑廃止論者です。今回、死刑制度について考えさせられる出来事が二つありましたので紹…

年収300万円、200万円では豊かになれない

いつの頃からか、年収300万円でも豊かな生活ができるとか、貯蓄ができる、投資ができるといった言説が増えてきました。その後、年収200万円とか、月収10万円でも満足な生活が送れると言う本が出版されるようになり、それがそこそこ売れたりしています。また…

衆院選、最低賃金1500円の公約は支持できない

最初に断りますが、私は賃金、最低賃金を引き上げることには大賛成です。日本の賃金はここ30年ほど低迷しています。闘わない労働組合と野党の体たらくが原因です。なのに今さら最低賃金1500円とは、おのれの責任逃れとしか思えません。 さて、自民党は賃上げ…

生活保護問題対策全国会議による各政党への公開質問状が物足りない

生活保護問題対策全国会議とは、たぶん「反貧困ネットワーク」で知られるグループの一つだと思われます。もちろん、その活動には敬意を表するのですが、正直言って思想的には疑問符がつくのです。現に生活保護の必要性は非常に高まっているのに、この制度は…

ベーシックインカム批判⑬ビッグイシュー(ホームレス支援団体)のベーシックインカム論を批判する

ビッグイシューは「ベーシックインカム(以下BI)を導入するメリットは、経済的な問題解決だけではない。国民のメンタルヘルスが向上、貧困、格差、社会的孤立が生む社会的課題を減らす」とイギリスの保健学教授マシュー・スミスが主張していることを取り上…

衆院選公示!誰に投票するのかではなく、自分が立候補したい

例えば、日本の政治を変えたいと志しても、立候補はまずできません。自分がかなりの金持ちでない限りは。 日本には供託金という制度があります。小選挙区に立候補するには300万円必要です。有効投票数の10%を割ると没収されます。 諸外国では供託金は桁違い…

衆院選、ほとんどの政党が現金給付を公約。しかし「バラマキ」は貧困の解消にはなりません。

自民党→非正規労働者や子育て世帯。金額未定 公明党→18歳以下。10万円 立憲民主党→低所得者12万円 共産党→収入減世帯10万円 社民党→生活困窮者10万円 国民民主党→ベーシックインカム6〜10万円 れいわ新撰組→コロナ終息まで月10万円 といった具合に配るそうで…

生活保護を活用しよう④ 衆議院議員選挙前でも生活保護を語ることはタブーでいいのか

生活保護受給者数は約206万人です。世帯数では約160万世帯で、うち高齢者世帯は約90万世帯、障害者世帯は約40万世帯と大半を占めています。 これだけの利用者がいる制度で、この国における唯一のセーフティネットなのに、生活保護制度を手厚くしようとか、も…

鹿児島刑務所で日本茶、紅茶を栽培。法務省福岡矯正管区が創刊した季刊誌lutoneとは

偶然見つけたのですが、lutoneを読みました。オールカラーの8ページの雑誌です。創刊号では鹿児島刑務所の茶畑で、警務作業を行なっていることを紹介しています。 表紙は縁側に座った女性が湯飲みを手にしている写真です。「日本の夏、日本茶の夏」というタ…

「Z世代」は「左翼世代」とは本当か?

渡辺寛人さんや今野晴貴さんはそういうのですが、私は懐疑的です。「Z世代」とは1990年代半ばから2012年生まれの人々だから26歳から9歳(2021年現在)と思われます。物心ついたときからスマートフォンやインターネットに触れているのが特徴です。 さて、何を…

決定版!生活保護を活用しよう③ 週刊SPAとNHKで生活保護特集。もっと実践的な情報が欲しいところ

週刊SPA2021年10月12日号、NHKEテレ、ハートネットTV10月5日、6日と、生活保護特集が相次ぎました。これまで生活保護制度は、それをメディアで語るのがタブーに近かったでしょう。しかし、日本全体が貧困化するなか、こうした報道があるのは本当に時代が変わ…

無人バスや無人タクシーはディストピアを産む!二種免許所持のプロドライバーの生活を守れ

東京オリンピック、パラリンピックは無事に終えたと言えるのでしょうか。というのは、忘れることはできない事件もありましたから。パラリンピック開催中に自動運転のバスが視覚障害の選手に接触してケガを負わされたのです。 「未来都市」には新しい交通が必…

10月1日は「内定式」だそうですが、平日の日中に行う意味が分かりません。

「内定おめでとうございます」とか、「内定式行ってきた!」というツイートがあふれています。恥ずかしながら、私は内定式も入社式も経験はありません。だから、大勢で似たようなスーツを着て集まって、何をするのやらピンときません。入学式のようなもので…

ブックレビュー 「痴漢外来 性犯罪と闘う科学」 原田隆之 刑罰+治療で性犯罪への抑止力を

さまざまな「依存症」を扱った本は増えていて、読み応えのあるものが多いのですが、「性的依存症」を治療する精神科医が書かれた本は他に知りません。女性、男性問わず必読の書です。 「痴漢外来」と看板が出ているのではないでしょうが、その精神科は東京都…

ポストコロナ(後遺症)に要注意。医療素人が考える、たった一つの対策

最初に断りますが、私は医師でも医療従事者でもありません。医療ど素人です。その私がこんなブログを発信するのは不適切だとは思います。それでも、読者の皆様と情報を共有できればと思い、記事を書きました。 2021年9月27日現在、全国的にコロナ感染者は減…

生活保護を活用しよう② 週刊ダイヤモンド特集BOOKS 「生活保護3.7兆円が日本を蝕む」は正しいのか

冒頭から笑ってしまうのですが、週刊ダイヤモンドさんの生活保護観が「どこの発展途上国の話なのか」と訝しい箇所が随所にあります。 目次の次がマンガになっているのですが(母子家庭の親子が何故か皆泣いている)「正しい受給」というタイトルです。 ・夫…

マンガレビュー「ビターエンドロール」佐倉旬 医療ソーシャルワーカーってなんだ?

そもそも「医療ソーシャルワーカー」って何する人?という疑問を持ちました。聞いたことがありません。 「患者やその家族が安心して治療をすすめられるように相談に乗り、他の職員や患者に必要な機関との連絡や調整をおこなう。具体的には、治療費の負担、療…