2021年12月8日のしんぶん赤旗にて毎日新聞の山田孝男さんのコラムへの反論が掲載されました。
「根拠ない断定で日本共産党を叩く異常」というタイトルです。
前回のブログに書きましたが、そのコラムは共産党への期待と提案です。与党は言わずもがなだが、共産党も現実離れしないでね。日米安保や自衛隊、天皇制に対する立ち位置を改めて明確にした方がいいよ、という内容です。
「根拠のない断定」とは憶測で決めつけるというニュアンスかと思います。ところがコラムのどこを読んでも「根拠」のあるものです。共産党の綱領を読んだうえでの提案です。
それにしても、日本の政党のトップが新聞記事を全否定して叩くというのは、あまり聞かない話です。毎日新聞はもちろん、他の新聞やメディアも、共産党を取り上げると面倒になるからと距離を置くことになります。共産党は今まで以上に孤立するでしょう。
赤旗の反論の一部です。というか、ケンカ腰です。
「(山田さんの)態度がジャーナリストとして許されるのか」
「(山田さんは)天皇を超越的なものととらえる特異な天皇制を執拗に主張した」
「共産党に対しては何を言っても許される。そんな空気が蔓延すれば日本の民主主義は危うくなる」
「一部メディアの知的堕落、知的退廃の深さを感じせずにはいられません」
毎日新聞もその他のメディアも、与党自民党への批判もしています。その矛先が今回は共産党に向いただけなのです。
今年の夏頃から共産党は発言がチグハグになっています。例えば「広大な保守の人々と共闘する」とか。だから人一倍熱心な党員は歯がゆさを感じているのかもしれません。今回のコラムに噛みついた志位さんに反発する党員もいないとは限りません。
ただでさえ、共産党の支持者は高齢化しています。しんぶん赤旗も部数が低迷しています。そんななか、山田孝男さんの辛口だけど愛のあるコラムは貴重です。共産党が野党として存在感をだすにはメディア戦略を重視すべきです。
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