マンガレビュー「ビターエンドロール」佐倉旬 医療ソーシャルワーカーってなんだ?
そもそも「医療ソーシャルワーカー」って何する人?という疑問を持ちました。聞いたことがありません。
「患者やその家族が安心して治療をすすめられるように相談に乗り、他の職員や患者に必要な機関との連絡や調整をおこなう。具体的には、治療費の負担、療養中の育児、家族との人間関係、転院先の紹介などである。また患者の社会復帰の援助もする」
精神保健福祉士に似ているのでしょうか。私は精神疾患があるのですが、精神保健福祉士さんが何かの役にたったという経験はあまりありません。
現在では医療ソーシャルワーカーの専門の資格はなくて、国家資格を設ける必要性が議論されています。などと書かれた記事の下に医療ソーシャルワーカーの求人が貼ってあります。常勤で月収20万円〜28万円。なんという低賃金。
このマンガ、2021年9月22日に発売で偶然手にしたのです。第1巻です。
第1話 脳卒中(職場復帰)
第2話 アルコール依存症(育児)
第3話 がんと生活保護
と非常に簡潔にまとまっています。マンガとしては珍しくテンポが良くて、ストーリーに無駄なぜい肉がないのが好感が持てます。
主人公の新米医療ソーシャルワーカー犬飼さん(男性)と、その上司の馬頭さん(女性)の二人がストーリーを引っ張っています。犬飼さんは感受性が強くて、すぐにボロボロと涙を流すところがあります。彼の過去も知りたいところですが、今回では触れられていません。
ここではあえてストーリーについては触れません。医療や福祉を扱ったマンガは他にもありますが、「ビターエンドロール」はずば抜けて面白いです。説教臭くないところも素晴らしいです。ぜひぜひ手に取ってみましょう。
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