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日本では、障害者=お金がない人という不思議

もちろん、例外もあるんです。障害者でもバリバリ働いたり、国会議員になったりする人もいます。とは言え、多くの障害者は親にパラサイトするか、生活保護で暮らしています。坂口恭平さん(作家、画家)のツイートを引用します。この方も双極性障害です。

「お金を稼いでいたら障害者とすら認識してくれないので(障害者)手帳も一度申請したのだが、収入があるのでしっかりと断られた。基本的にこの国では、障害者=お金のない人、という感じでそれもなんか変だなとは思うが、別に年金が欲しいわけでもないし税金控除されたいわけでもないので怒りもなんもないけど不思議」

これは私も知りませんでした。収入があると障害者手帳が貰えない?身体障害者なら働いていても手帳が貰える人はいらっしゃるでしょう。精神だとダメなのですか。それは謎ルールです。もう一つ、坂口さんのツイートです。

障害者雇用とかまじほんとどうかしてると思う。普通に雇用されてる人より高い賃金もらっている人一人もいないし。そういう世界とは離れて、自分で稼ぐほうが楽しい。精神障害者、ねえ」

障害者雇用って、「弊社は福祉にも力を入れています!」とアピールするためのモノなのでしょうか。坂口さんのおっしゃる通り、障害者の大半は最低賃金くらいで働いています。あるいは就労継続支援で工賃(時給)100円〜200円で働きます。

障害者の中には障害年金を受給している人もいます。これにも問題があって、数年前から年金の審査が厳しくなっています。同じ障害をずっと抱えているのに、障害年金を打ち切られた人は多いでしょう。この辺りの事情はメディアでもほとんど報じられていません。また、金額としても、それだけでは食べていける水準ではありません。

一般的には障害者は、健常者よりも生活費がかかるでしょう。それなのに貧困を強いられていいのでしょうか。障害も人それぞれだから、企業で働く人は働いて、就労継続支援で働く人や、働けない人には手厚く経済的なサポートをすればいいでしょう。坂口さんのように自分ひとりで稼げればいいのですが、それもまたハードルが高すぎます。

坂口さんは「いのっちの電話」を無償でしています。1日に数十件くらい電話を受けて、自殺念慮のある人と対話をするのです。だから、障害者関係にはお詳しいのですね。勉強になりました。

 #障害者 

 #坂口恭平