大賛成です!泉房穂明石市市長「罪を犯した人にも『お帰りなさい』と言える町にしよう」
泉房穂さんの言動には常日頃注目していましたが、ここまで踏み込んだ発言をするお人だったとは、驚きました。また、敵を増やすことにはならないのか、少々心配もします。
この日本社会、罪を犯した人には必要以上に厳しすぎるのです。もちろん、罪を償うことは大前提ですが、出所したのであれば、社会の一員として迎えるべきなのです。いつまでも罪人というレッテルを貼り続けると、再び犯罪に走ることになりかねません。
「明石市では犯罪に遭った方に対して立替制度をおこなっています。賠償金の泣き寝入りではなくて、明石市が加害者に代わってお金をお渡して立て替えて、加害者からしっかりと回収を図る。全国初、唯一の条例も作り、実際の運用もしています」
そうです。被害者の人権よりも犯罪者の人権の方が大事なのか、というような観念論ではなく、被害者にも加害者にも具体的な援助をするのです。さらに泉さんはこう述べます。
「犯罪を犯した方が明石に戻ってくるときに、明石市では『お帰りなさいとみんなで言おう』というキャンペーンをやる。『罪を犯した人はあっちに行け』『帰ってくれ』ではないんです。『帰ってきて良かったね』『これから一緒にやろうね』なんです」
罪人を許すとか許さないとかではなく、市民社会の構成者として受け入れることです。「あっちへ行け」では何も解決はできません。
「『前回は人を突き飛ばして物を盗んだ人は、次は黙って盗んでください』と。つまり『人を突き飛ばしたら怪我人が出ますから。黙って盗んだら、確かにものは無くなりますけど、人は怪我をしません』。そうすると、犯罪は軽くなります」
大丈夫かな、このお方。とても過激なことを言っていて、読みながらドキドキします。犯罪心理学としては正論でしょうけれど。
「完璧を求めるよりも出来ることを増やしていく。そういった町の方が町としてはより安全な場所になっています。犯罪被害にあった後の救済の被害者支援も大事だけど、そもそも被害者を出さないのが大事です。被害者を出さないために加害者を出さない。加害者を作らないためには支えあった方が、孤立させない方が加害者は減るのですよ」
全面的に同意します。アメリカや韓国では性犯罪者が刑務所から出所してもGPSの発信機を身体に取り付けることを強いられますが、これは本当に無意味なことです。この場合、必要なことは二つです。一つは罪を償うこと。もう一つは性依存症の治療です。半永久的に烙印をつけて監視することは犯罪の抑止にはなりません。
政治家として、ここまでラディカルな発言をする方はほとんどいませんし、今後も現れないような気はします。泉さんは自身の後継者を育成することになるのでしょうが、心から応援したいです。
泉房穂さんの、発言は「弁護士ドットコムニュース」から引用しました。ありがとうございます。
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