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松竹伸幸さんへのインタビュー記事に共産党が長崎新聞社へ乗り込んで抗議。その記事の内容を読み解く

2023年3月9日に、共産党長崎県委員会の山下満昭委員長と原口敏彦書記長が、長崎新聞社に出向いて抗議をしました。3月6日の長崎新聞に、松竹伸幸さんへのインタビューが記載されたのですが、その内容が「虚偽報道」だというのです。松竹さんの発言が事実に基づかない内容で、到底容認できないと赤旗の記事で述べています。長崎新聞の記事が運良く手に入ったので、松竹さんの発言を全て引用します。

「党員の間には、志位和夫委員長の在任が長く、そろそろ退陣すべきだとの不満が募っている。国政選挙のたびに『政策は正しかったが国民に届かなかった』と総括するが、本来は訴えに問題点はなかったか、党首には明らかにする責任があるはずだ」

「(党首の)公選制は、党員側に党首を選んだ責任感と党首への信頼感を生む。信任投票でもいい」

「2000年の党規約改定で上意下達の党運営からの転換を図ったのに、逆戻りしたような対応だ」

「党内で声を上げても志位氏の耳に届くか分からない。党支部レベルで説明して回れば、党内に派閥・分派はつくらないとの規約に違反したとみなされるかもしれない。多くの党員に意見を伝えるには書籍の出版以外、選択肢がなかった」

宮本顕治不破哲三両氏のような長く務め上げる党首が理想となってしまった。しかし今後、あれほどの人物は現れにくい。党員が直接選ばなければ、党首の権威は保てないのではないか」

共産党は外から実態が見えづらい。党の決定が100%正しいかのように発表されるため、国民から遠い存在になっている。実際には党内にも政策を巡る意見の違いがあり、悩みながら『現時点でのある程度の正解』を導き出している。そうした普通の姿を見せた方がいい」

松竹さんの共産党への問題提起が、コンパクトにまとまっている素晴らしい記事です。どの箇所が虚偽なのか理解できません。

松竹さんの発言に補足をします。「党支部レベルで説明して回れば、党内に派閥・分派はつくらないとの規約に違反したとみなされるかもしれない」。これは共産党では支部単位での活動が重視されていて、全国で約18000箇所あるそうですが、そのなかでは異論は認められるものの、それをあちこちに発言して回ることが派閥・分派作りとみなされるかもしれないのです。また、ある支部の党員が別の支部に異論を伝えることは厳禁されています。SNSにてそれを発言することも明確に禁止されています。

それは党員ではない私にも、異論を言うことが許されない空気があるのです。赤旗日曜版を私は購読しています。その中に勉強会への誘いのチラシが入っていて、それに参加しました。参加費500円です。3回参加して、かなり熱く討論をしましたが、その後勉強会への誘いが来なくなりました。どうも、党の政策と異なる発言を、うっかりしてしまったようです。そりゃ党員増えませんよね。

ともかく、長崎新聞社に乗り込んで抗議したことは、まずかったです。もう、松竹さんは党員ではない一般人です。除名された人がどこで何を発言しようと自由です。長崎新聞社が、松竹さんにインタビューをしたのも報道の自由です。それを否定しては、党のイメージが大きくダウンします。この件については継続して注視します。

 #共産党 

 #松竹伸幸 

 #長崎新聞