暴走する共産党。松竹伸幸さんと共産党の自衛隊活用論には違いがあるのか。
その始まりは松竹伸幸さんへの除名処分です。私の印象では、松竹さんは共産党の発展を願った行動で、共産党を非難する意図はあまり感じられ無いのです。
松竹さんの「シン・日本共産党宣言」ではこう述べています。少し長いです。
「共産党が党員投票の党首選挙を実施する→…共産党への国民の抵抗感が和らぐ→…安保・防衛政策で他の野党と共通の土俵が生まれる→…自民党との対抗軸となるような議論が開始される→野党の政権共闘が確立し自民党政権を脅かす…→政権交代の可能性が現実のものとなり、自民党政権が存続する場合も野党の存在と主張を無視できない政治状況が誕生する」。
松竹さんはこの本で具体的な政策や党首公選の提案をしています。意外だったのは、共産党の中央委員会や、志位和夫委員長ら幹部への批判はそれほど目立たないのです。また、共産党の規約では綱領と規約は認めなければならないのですが、それに書いていない政策や見解は意見を言っても問題なく、綱領であっても党員からの批判で綱領が見直されることもあったのです。
それでは、共産党は松竹さんのどこが気に入らないのでしょうか。一つは「ヒラ党員が出しゃばるな」という感情的なものは間違いなくあります。そしてもう一つ、松竹さんの安保容認と自衛隊合憲論です。これは野党が共闘するには、最低限抑えなければならないことです。
これが党の方針と異なると言うのですが、実はしんぶん赤旗にてこのような記事が書かれています。2022年の5月の記事です。
「万が一、急迫不正の主権侵害が起こった場合には、自衛隊を含めてあらゆる手段を行使して、国民の命と日本の主権を守り抜くというのが、日本共産党の立場であります。…安保法制を廃止して、海外派兵の自衛隊を、文字通りの専守防衛を任務とする自衛隊に改革することにあります。こうした立場で急迫不正の主権侵害に際しては自衛隊を活用します」。
共産党はウクライナ戦争のなか、海外から侵略を受ければ自衛隊を活用しますよと(当たり前のことですが)明言していたのです。これは松竹さんの主張と異なるものではありません。憲法9条があっても個別的自衛権はありますよ、ということです。
党を混乱させて破壊しようとしているのは党自身なのです。この件では私は松竹さんを支持します。何よりも松竹さんが党に復帰することを願います。
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