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レイプ犯の男性が性自認は女性?スコットランドでトランスジェンダー論争が加熱

私が中学生のときの話です。クラスメイトの男子の一人がとても変わっているというか、正直なところ最初は「気味悪く」思っていました。

彼は男子と話をすることはほとんどなく、休憩時間は女子たちとおしゃべりをしていました。ノートに少女マンガの登場人物らしい女の子の絵をよく描いていました。

私を含めた男子は、不思議と彼をいじめたりすることは、ほとんど無かったのです。クラスの女子たちを敵にまわすのは得策ではないですから。いつの頃からか私は彼のことを「女子の一人」だという理解をしていたのです。LGBTとか、トランスジェンダーという言葉は無くても、特に問題もなく彼は過ごせていたのです。もっとも今思えば、彼の内側では様々な葛藤があったのでしょうけれど。

さて、スコットランドにてレイプ犯の女性(犯行当時男性)が女性の刑務所に収監されたのです。裁判にて「性自認は女性」だと主張したためですが、政治家や活動家、国連の当局者から批判の声が集まり、男性の刑務所へと移送されたのです。服役中の女性たちの安全を考えれば当然だと言えます。

ところがそのスコットランド政府では、今まさにトランスジェンダーについて論争が繰り広げられているのです。16歳からの性別変更を容易にできるよう(つまり医師などによる判断不要で性適合手術ができる)法律を作ることを主張する政治家たちがいるのです。トランスジェンダーを認めることが「進歩的」で「正義」だとされるなか、スコットランドの女性作家ローリングがそれに疑問を唱えると非難の集中攻撃を受けたのです。ローリングは「進歩的左派」だと認識されているので、裏切りのように思われたのでしょう。

トランスジェンダーの人が女子更衣室を使い、DV被害女性の保護施設に入ることが、女性たちにとって安心できることとは思えません。日本でもLGBTについて理解が深まっていますが、まだまだ議論は不足しています。単にLGBTに対する理解を「進歩的」で「正義」だとして思考停止をしている気がします。もちろん、性的少数者を差別してはいけないことは大前提ですが。

私の元クラスメイトは今どうしているのかはわかりません。でも彼ならきっと上手く生きているのではと想像します。心優しい人でしたから。

 #トランスジェンダーと犯罪

 #スコットランド