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ゼレンスキー大統領を英雄視する危なさ。戦争反対と侵略者との戦いは両立するのか

とある匿名の方が「戦争反対と侵略者との戦いは両立するんだよ」とツイートをしていました。その方を日本共産党がフォローしているので、おそらく党の関係者なのでしょう。危ないことを言っているなぁとしか思えません。

私は戦争反対ならば、どんな理由があろうとも武器をとって戦うべきではないという立場です。臆病者と言われようが、非国民と言われようが、逃げます。または投降します。何故私がお国のために戦いを強いられなければいけないのでしょうか。戦いたい人たちだけでやって下さい。

おそらく、先の大戦のときも似たような「理屈」がまかり通っていたのです。アジアには蛮族しかいない。米英は鬼畜だ。だからこの戦争は正義だと。天皇陛下のためだと。皇軍は敗北しないと。

ウクライナの戦争も似たようなものです。プーチンは頭がイカれている、ウクライナは正義だ。ゼレンスキーのため、ウクライナのために防弾チョッキや募金を送ろう。ウクライナは敗北しない。スカイツリーウクライナカラーにしよう。同じことですよ。

現代の日本人もまた戦争が大好きなのです。ロシア兵が3万人死亡したという、根拠不明の情報に皆はバンザイしているのです。いったい、これのどこが「戦争反対」なのでしょうか。

ロシアを懲らしめた後、戦争は「必ず」中国や北朝鮮に飛び火します。尖閣諸島を守れ。ICBMの発射と核実験を許すな。戦争反対と中国・北朝鮮との戦いは両立する。そう言い出すのが目に見えています。

司馬遼太郎さんがどこかで、軍隊は民衆を守らない、軍隊は軍隊のみを守ると述べていました。その通りです。かつての沖縄戦がそうでした。「皇軍」は沖縄の非戦闘員の女性たちに手榴弾を渡して自決を強いたのですから。

どんな理由があろうとも侵略はいけない、という理屈はもっともらしく思えます。でもそれは戦争に巻き込まれることを、最後まで回避する努力を指導者がしていたならの話です。ところがゼレンスキーは女性兵士の存在をアピールしたり、総動員令を発して、成年男子を国境から逃げ出さないようにしました。ウクライナ系以外の人々も国境から出られません。また、非戦闘員にも火炎瓶で戦うように命じています。こうしたゼレンスキーは私は支持できません。

だから、ウクライナに防弾チョッキを送る理由がわかりません。人道的支援ならテントや寝袋、衛生用品、水、食料を送るべきです。次はおそらく武器を送るのでしょう。毎日新聞対戦車ミサイルの有効性が書かれているのですが、それを読んで、日本でも対戦車ミサイルウクライナに送れと言い出す人がきっと出てきます。

いつか、日本が戦場になる予感が頭から離れません。それを避けるためにも、ウクライナとロシアの和平が早く実現して欲しいものです。

 #ウクライナ戦争