今井るるさんの自民党への「移籍」について考える
私は政治的には「左派」を自称していますが、必ずしも「左派政党」を支持しているわけではありません。立憲民主党(旧民主党)や共産党の選挙活動を応援した過去が私には何度かあります。そのとき、詳しくは述べませんが、彼らの「保守的」な態度や、若者への冷たさを少なからず味わい、まあ嫌気がさしたのです。
さて、今井るるさんの岐阜5区での闘いは素晴らしいものでした。しかし、立憲民主党は今井さんを全力で支えていたのでしょうか。今井さんは「立憲では支持を得られない」と離党理由を控えめに述べていますが、立憲民主党への不満が内側で爆発したと考えるのが自然です。私の経験と比較するのは変ですが、たぶん一種の疎外感があったのだと想像します。つまり、周りからは「若造」、あるいは「女の子」呼ばわりされていたのではないでしょうか。
それにしても、「今井るるバッシング」は異常です。
「自己の権力欲、出世欲、顕示欲のために与党を選択することは支持者を冒涜するに等しい」
「…26歳がこれを言えばウケると計算しているのがイタイ」
「大きな裏切り…政治家不適格」
「マスゴミ(原文ママ)がアイドルともてはやすから勘違いをしたのでしょうか」
「何も考えてなく、一番金を持っていて、影響力のある政党だからとりあえず勝ち馬に乗っておけ、という浅はか無思考情弱そのもの」
「メイク、髪型、服装、しゃべりかた、表情全て自民風に変えてきたことが面白い」
「顔つきが自民党顔になっている」
今井さんの「移籍」を裏切りだというのはまだしも、そのルックスまで非難するのはどうなのでしょうか。若い女性の見栄えをこうして叩くことはあんまりです。
そもそも、今井さんはまだ議員になったわけではありません。次は岐阜県議選に出馬予定です。国会議員になる前に、県議員を目指すのは良いことです。私にとっても政治や選挙について改めて考え直す良い機会となりました。この国では「左派」が必ずしも「リベラル」ではないことも分かりました。そして、若い人(とりわけ女性)が政治家となることの困難さも暴露されました。今井さんには若者たちの代表として働いて欲しいものです。
#今井るる