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性被害を受けた元自衛官、五ノ井理奈さんの会見を見て三つの疑問点

自衛隊という規律とモラルがどこよりも問われる組織において、性暴力やセクハラなどが恒常化していた(と思われる)ことは衝撃的でした。だから、五ノ井理奈さんの告発は大きな意味があります。女性の自衛官が安心して訓練や任務を行えるための一歩前進であることには間違いはありません。五ノ井さんの会見は1時間を超えましたが、まだまだよくわからない点もあったのです。そこで、マスメディアが何故か注目しなかった疑問点を3つ取り上げます。

自衛隊の心理カウンセラーは役立たず?

自衛隊に限らず、職場で何らかの被害を受けてメンタルが不調になると、まずは心理カウンセラーに相談するものです。自衛隊のような巨大組織には、当然カウンセラーはいるでしょう。だから五ノ井さんもカウンセリングを受けているはずです。

しかし、それについて記者が質問をすると五ノ井さんは「カウンセラーは役に立たなかった、私には必要なかった」と答えたのです。映像を観た私は、思わず声が出るほど驚きました。カウンセラーとの相性が悪かったとしても「役に立たない」とは言わないでしょう、普通は。何があったのでしょうか。

②訓練中の「飲み会」はあり得ないのでは

その性暴力は主に訓練中の「飲み会」での出来事です。北海道の山中での訓練中にテントを張って、そこで飲み食いをするのです。そこで酒盛りをすることが適切なこととは思えません。ピクニックじゃあるまいし、私が自衛官だったら参加を拒否しますよ。強制的に飲み会に参加させるってあり得ません。

③国家賠償には訴えない?

仮に、自衛隊の組織そのものが腐敗している故に、自衛官のモラルが著しく低下しているとすれば、国の責任が軽くはないと思われます。ならば、国家賠償請求をすることも検討してもいいはずです。しかし、五ノ井さんはそこまでは踏み込まないようです。もちろん、五ノ井さんが決めることですが。

五ノ井さんは、東日本大震災のときに自衛官が復興のために働いている姿を見て、自衛隊に入ろうと決めたそうです。その信念は素晴らしいことなのに、自衛隊を辞めざるを得なかったことは気の毒です。五ノ井さんの告発で自衛官のモラルが変わることを強く望みます。また、今後の五ノ井さんの人生が素晴らしいものであって欲しいです。

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