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孫(准看護師)の収入のため生活保護が打ち切られたことを違法とする熊本地裁判決に県がまさかの控訴。厚労省からの圧力があったのか

2022年10月16日のブログにて、原告が勝訴したことを書きました。老夫妻の生活保護が打ち切られることが違法であるとの熊本地裁判決があったのです。ところが、熊本県は内容を不服として控訴しました。

県のコメントです。「厚労省と協議の結果、判決には生活保護におけるこれまでの世帯認定の考え方にそぐわない部分が含まれていると国が判断した」

蒲島知事のコメントです。「努力して貧困から脱却しようとする県民を支援する立場から控訴を回避する道を探ったが、国の判断には応じざるを得ず、断腸の思いで控訴した」

つまり、国や厚労省の圧力で、やむを得ずに控訴したというわけです。

もしも原告が敗訴となり生活保護が打ち切られれば、お孫さんは看護学生を続けられなくなる可能性が大です。人生が大きく変わることとなるでしょう。最悪でも、お孫さんが正看護師となるまでは老夫妻の生活保護は継続できないものでしょうか。

一昔前では看護師になるには、さほどお金が必要でもなかったようです。看護学校には寮があったので、食費や家賃はタダ同然で、アルバイトも提供され、奨学金を借りても就職先の病院が代わりに弁済するのが普通だったのです。今では奨学金を10年以上かけて自力で返すのが当たり前です。日本は年々貧しくなっているように思えます。

生活保護とは貧困を解消させるための制度です。そこから抜け出すべく、努力をしている学生の足を引っ張ることはあり得ません。国と厚労省は何を根拠として地裁判決に横やりを入れたのか説明して欲しいものです。

 #生活保護

 #熊本地裁