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言論の自由を守れ。チューズライフプロジェクト(CLP)存続の危機。

2020年7月に設立されたばかりのメディア、チューズライフプロジェクト(CLP)が意外な人達による批判で存続の危機となっています。CLPは知名度はそれほどありませんでしたが、今まで主にYouTubeで政治や沖縄、生活保護などを報道しています。他のメディアがほとんど取り上げないテーマを積極的に扱っている希少なメディアです。

CLPは現在、ネット上で激しく批判されています。たぶん、CLPを見たことも聞いたこともない人々も鬼の首を取ったかのように騒いでいます。

きっかけとなったのはCLPの番組に出演した5名の言論人です。小島慶子さん、津田大介さん、南彰さん、望月衣塑子さん、安田菜津紀さん。「チューズライフプロジェクトのあり方に対する抗議」とした、公開しての訴えです。一部抜粋します。

「私たちはインターネット上の公共メディア、チューズライフプロジェクト(以下CLP)が制作する番組に司会やゲストとして出演してきました。

この度私たちの調査により…CLPに立憲民主党から番組制作費として1000万円以上の資金提供があったことが確認されました。報道機関でありながら、特定政党から番組制作に関する資金提供を受けていたことは、報道倫理に反するものです。公正な報道の根幹を揺るがす行為であり、またその事実を出演者及びクラウドファンディングの協力者、マンスリーサポーターなどに一切知らされていなかったことは重大な背信行為です。

…現時点で2つの重大な問題があります。

①「公共メディア」を標榜しつつも、実際には公党からの資金で番組制作を行なっていた期間が存在すること。

②その期間、公党との関係を秘匿し、一般の視聴者から資金を募っていたこと。

…私たちはCLPに対し、2020年春から約半年間のお金の流れがどのようになっていたのか、詳細の公表と出演者・視聴者・サポーターへの謝罪、第三者による徹底した検証など真摯な対応を求めます」

2022年1月5日

小島さんたち5人は、いわゆる左派のスタンスで活動しています。彼らの抗議を知って、主に騒いでいるのは右派の人たちです。「dappi」による事件と比較して、CLPのほうが悪質では、という意見がSNSで溢れました。

私の知る限りでは、dappiの言論には刑事事件になりかねない誹謗中傷や名誉毀損があったことが問題であり、CLPでは良質な報道コンテンツを発信していたので、そもそも比較の対象とはならないのです。

さて、小島さんたちによる抗議です。まず分からないのが「公共メディア」の定義です。NHKは言うまでもなく公共メディアです。スポンサーは一人ひとりの視聴者ですから。CLPが公共メディアを目指していたのは確かでしょうが、それは一朝一夕にできるものではありません。CLPが視聴者以外のスポンサーを、一切つけてはならないというルールは存在しません。

そして、立憲民主党からの資金援助ですが、このお金は税金なのではという批判はあるでしょう。これも政党がメディアに資金を援助してはいけないということに根拠はありません。むしろ、民主的なメディアを目指す新米のCLPを応援することは正しいお金の使い方だと私はおもうのです。これが「報道倫理に反する」というのも私は理解できません。

そして、出演者、視聴者、サポーターへの謝罪にしても、少なくともTwitterでは視聴者、サポーターから「金返せ」とか、「謝れ」という声はほとんど見かけません。むしろ、サポーターを継続するので頑張ってくれ、という励ましが大半なのです。視聴者を裏切ったのはどちら様なんでしょうか。

それにしても、小島慶子さんについては数少ない真っ当な言論人という評価を私はしていました。それなのに何故小島さんがほとんど言論弾圧的な行為をしたのか、さっぱり理解できません。CLPが解散すれば、左派言論人による史上初のメディア潰しとして歴史に残るでしょう。メディアへの評価はその報道内容ですべきです。何よりも言論の自由を守ることが民主主義の原則のはずです。CLPの今後の活躍に、私は期待します。

#CLP

#小島慶子