闘うブログ!レフティ中尾 社会派!

福祉を主なテーマに書いています。よろしくお願いします。

長野市の公園閉鎖とHSPと多様性を理解できない人々

長野市の公園(A遊園地)が近隣の住民からのクレームにより閉鎖されることが決まったようです。子どもたちの遊び場なのですが、一方で公園建設にあたって住民に説明がなかったり、ボールが飛び込んだり、植栽が踏み荒らされたり、指導員の拡声器が響いたりしていたらしく、私はその住民に同情するのです。

ところが、その住民にヘイトをぶつける著名人(脳科学者)もいるのです。一見、正論に見えるのですが。

茂木健一郎「ダサい一部住民。まったく共感できない。子どもたちかわいそう。行政の判断もおかしいよ。無視しろよ。無視。にんげんの全体を見ろよ」

いくらなんでも、「ダサい」や「無視」は酷すぎるでしょう。子どもたちにとってより安心、安全な遊び場を提供すればすむ話です。

茂木「日本は、だんだん男女やLGBTQに対する差別はなくなってきている。これは良いことだけど、子どもに対する差別はしていい国のようだ。子どもは国の宝だから、みんなで温かく見守って育てるのが当たり前なのに、子どもが邪魔だ、迷惑だという意見が驚くべきことに通ることがある。これは差別だ」

差別かどうかはともかくとして、茂木さんは住民のことを「モンスタークレイマー」と思い込んでいる節があります。そう言い切れるものでしょうか。私は逆に、その住民に対する「差別」こそ気になるのです。その方は「HSP」ハイリーセンシティヴパーソンではないのでしょうか。

私もHSPなので共感できるのです。非常に繊細で敏感な人はいて、これは病気とは言えず、気質、個性というものです。私も小学生の頃から悩んでいました。すぐに号泣するため、クラスメイトからも担任教師からもバカにされていました。音に対しても敏感で今でもストレスを抱えたりしています。これは当事者でなければ、なかなか理解されないことでしょう。しかし、理解が難しいからと排除していいわけではありません。LGBTQの人々を差別しないことと同じ理由で、HSPの人も尊重されるべきです。

茂木「子どもは国の宝なのに、みんなで守ってそだてなければならないのに、これだけ少子化が問題だとか言われている中、公園で子どもが遊ぶのがうるさい、と主張する(そのことは言論の自由で自由だが)ノイジーマイノリティの声が通って公園が廃止されるような事象は、はっきり言って狂っている」

「自由だ」と言いながら一方で「狂っている」とも言う茂木さんですが、住民をノイジーマイノリティと決めつけて、排除せよというのも乱暴すぎます。住民は、話し合いによって問題を解決したのですから、遠くに住む人たちがとやかく言うほうが異常です。子どもたちの遊び場を確保することには誰も反対しないし、それと近隣の住環境を守ることは両立できます。

「悪人」や「狂人」を見つけてきて、現場も見ていないのにネットで袋叩きにすることこそ「言論の自由」にそぐわないでしょう。自身を「脳科学者」と言うなら、多様性を認めて、寛容さを持って欲しいものです。

 #長野市公園閉鎖 

 #茂木健一郎 

 #HSP