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入管の代わりになるものを作ろう。ウィシュマさん死亡事件を忘れない。

2021年3月6日、名古屋出入国在留管理局でスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさんが亡くなった事件が一部で報道されました。しかし、世間ではあまり注目はされていないニュースです。

監視カメラでの撮影映像を遺族に約2時間分公開されました。問題となる映像は約13日間あるのですが、あとは闇の中です。

また、ウィシュマさんの医療や処遇関係の書類が約15000枚公開されました。こちらもほぼ黒塗りされていて、何が書いてあったのか判別できません。

ウィシュマさんは衰弱していて病院に受診を求めていたのですが、それを職員が「仮放免に向けた誇張とアピール」と受け止めていたのです。そして亡くなった当日は入管には医師がいなかったのです。

また、入管での死亡事件は2007年以降17件あります。その内の5人は自殺です。こうした過去のケースも全く公開されていません。酷い話です。

だから必要なのは、単に入管を改善することではなく、入管を解体、廃止することです。日本に訪れる難民や移民を人道的に受け入れることです。国連も入管が国際人権規約に反しているという意見書を日本政府にたびたび送っているのです。

入管での死亡事件や人権侵害を忘れてはなりません。また、入管の代わりになるものを作ることを考えましょう。外部から入管の内側を視覚化できるようにすることが、悲惨な事件を防ぐことになります。

毎日新聞2021年8月28日、坂上香さんの記事「非人間的な制度を解体するためのアート」を参考にしました。ありがとうございます。

 

#名古屋入管  #ウィシュマさん