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ウィシュマさん死亡事件について改めて考える。2021年当時にはほとんど沈黙をされていた事実

梅村みずほ議員が入管で亡くなったウィシュマさんを「ハンガーストライキによる体調不良で、亡くなったのかもしれない」と発言したことが物議を醸しています。梅村議員は不適切な言動をしたことは間違いありませんが、他の政治家や著名人は、当時のウィシュマさんの死に抗議をしていたのでしょうか。

ウィシュマさんの死亡事件は2021年3月のことです。メディアに報道はされましたが、ほとんどの人はそれに関心を持っていませんでした。2021年8月の私のブログから引用します。

「名古屋入管内でスリランカ人女性のウィシュマさんが亡くなった事件が同時期にありましたが、この件についても著名人たちもほぼ沈黙していますけれど、それでいいのでしょうか。人の命に優劣をつける人がここにもいるのです」

このブログはメンタリストDaiGoさんを叩く「人権派著名人」藤田孝典さんを批判したものです。DaiGoさんは生活保護受給者を批判して炎上したのですが、その藤田さんも同じ穴のムジナじゃないか、という趣旨のものです。これはまさにウィシュマさんの死亡事件と同時期で、DaiGoさんよりも入管を批判すべきだったのです。

その後の同じ2021年8月のブログです。

「…ウィシュマさんが亡くなった事件が一部で報道されました。しかし、世間ではあまり注目されていないニュースです。

…ウィシュマさんは衰弱していて病院に受診を求めていたのですが、職員が『仮放免に向けた誇張とアピール』と受け止めていたのです。そして亡くなった当日は入管には医師がいなかったのです。

…だから必要なのは、単に入管を改善することではなく、入管を解体、廃止することです。…外部から入管の内側を可視化できるようにすることが悲惨な事件を防ぐことになります」

かなり過激なことも言っていましたが、2021年時点ではウィシュマさん死亡事件はほとんど抗議もされず、議論もほぼ無かったのです。「仮放免に向けた誇張とアピール」とは、まさに梅村議員の発言と同じものです。そして2021年に闘わずにいた、政治家や著名人も梅村議員を非難する資格があるのか無いのかは重要な論点です。

海外の多くの入国者収容施設では、電話も面会も自由にできます。語学の学習もできます。まるで刑務所のような日本の入管とは根本的に異なるのです。繰り返しますが、入管を解体、廃止をして、入管の代わりになるものを作り直すことを目指して欲しいのです。最後になりますがウィシュマさんのご冥福をお祈りします。また、今もなお入管内で不自由な生活を送る方たちに自由と尊厳が与えられるように望みます。

 #ウィシュマさん死亡事件

 #入管