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日本の賃金は安すぎる⑤最低賃金で働く正社員は自立できるのか

NHK WEB特集「念願の正社員、でも安かった」で25歳の女性のケースを取り上げていました。

居酒屋のアルバイトから念願の正社員(都内の百貨店の販売員)になったのですが、問題はその賃金です。

「1日の実働8時間。週休2日で月給24万円〜。ただし、固定残業代50時間分を含む」

パッと見て、24万円の収入が保障されているようですが、固定残業代が多いために残業をしても給料は増えません。

ある月の給料を、時間給に換算すると「時給1184円」です。東京都の最低賃金は1013円なのでほとんど変わりません。

一人暮らしを始めるつもりだったのですが、この給料なので今も実家暮らしだそうです。都内だと家賃がかなりのネックになりそうです。

正社員なら「勝ち組」で生活が保障されるというのは過去の話になっているのです。

ところで、ダイヤモンドオンラインで、ミュージシャンの大江千里さんのインタビュー記事がありました。

それによると、ニューヨークではラーメン一杯が約2200円だそうで、日本のような500円のワンコインランチはあり得ないそうです。日本の低価格ランチの裏には低賃金で働く多くの人がいらっしゃるのです。大江さんは、1〜2年日本から離れることを薦めます。そうすれば、日本の安さや弱さが分かり、また日本のいいところも分かるというのです。

それにしても、正社員で残業までしているのに一人暮らしができないのは異常です。働いているのにマトモなアパートを借りられないのは普通ではありません。

「安い日本」を通り越して「貧しい日本」になりつつあります。家賃も払えない賃金で、親元にパラサイトする若者が大勢いる国が健全とは思えないのです。

 

#賃金 #最低賃金