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日本の賃金は安すぎる④日本人は韓国人より給料が38万円も安い!原因はモノプソニーにあり

ダイヤモンドオンラインから。OECD加盟国の2020年の購買力平価ベースの平均賃金を比較すると日本人は韓国人より年収で約38万円低いのです。かなり差がついています。

過去20年では日本は賃金0.4%しか増えていませんが、韓国では43.5%上昇しています。韓国が経済的に好調という訳でもないと思いますが、韓国人労働者は良く闘っているのでしょう。日本人労働者よりは。

日本より平均賃金が低い国はスペイン、イタリア、ポルトガルギリシャという経済的につまづいている国ばかりです。だから他国と比較すればもっと賃上げしても良さそうなものです。

アナリストのアトキンソンは「モノプソニー」を日本の産業構造と賃金の問題の議論にあたって、最も重要な経済原則だとします。モノプソニーとは「労働市場において企業の交渉力が強く、労働者の交渉力が弱いため、企業が労働力を安く買い叩ける状態」のことです。

低賃金の労働者はスキルが低いのだけが理由なのではなく、賃上げをすると失業者が増えるという訳でもありません。そうではなくて、低賃金の原因はモノプソニーによるもので、一種の搾取の結果です。日本では特にモノプソニーが強くなっているのです。

賃上げをして、中小企業の統廃合をすすめ産業構造を強化すること。それが、給料が上がり、消費も増える道になるのです。賃上げを生活保障のための「社会政策」ではなく、労働分配率をどうするのかという「経済政策」で考えるのです。ともかく日本人労働者も、もっと闘うべきですね。

 

#モノプソニー #最低賃金 #アトキンソン