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ベーシックインカム批判⑪日本維新の会のベーシックインカムはどうなのか

衆議院議員選挙が近づいているなか、各政党のマニフェストが気になりますが、今回は日本維新の会ベーシックインカム(以下BI)に注目します。(日経日曜サロンを参照しました。ありがとうございます)

さて、馬場信幸幹事長は税に関して「フローからストックへ」と転換すると述べています。つまり、消費税減税、法人税減税、所得税実質減税、相続税廃止、だそうです。

ストックというのは、企業の内部留保や富裕層からの徴税なのでしょうか。名言はしていませんが。

まあ単純に、減税と小さな政府志向のようです。小さな政府プラスBI。どう両立させるのでしょうか。

馬場さんは基礎年金や生活保護(の一部)、児童手当などの福祉予算を全廃してBIの財源に充てると述べています。基礎年金を廃止すれば約25兆円は確保できます。生活保護(の一部)とは、生活扶助費のことらしいので、約1兆円、児童手当等も約2兆円とすれば計28兆円ですね。それでBIを一人当たり月に6〜8万円配るなら必要な額は約90兆円前後です。全然足りていないような気はします。

馬場さんは、不足分をどうするのか何もおっしゃってませんので推測しますが、残りの予算で削れそうな社会保障費は「医療」です。

つまり、窓口負担を10割にします。そんなムチャなとおっしゃるでしょうが、これもBI様のためです。これで約40兆円確保で計68兆円になります。これなら月に5万円のBIなら可能です。たぶん。

まあ、そこまでしてBIを導入せずとも、日本のセーフティネットはそこそこ機能しているのです。もちろん、将来世代にもセーフティネットが届くのかは疑問ですが。しかし、何がなんでもBIにこだわる必要はないでしょう。

この先日本では、税や年金の負担も増えるでしょう。だからBIは非常に魅力的に感じるのは分かります。しかし、本当に必要なのは賃上げです。最低賃金が毎年時給100円ずつ上昇すれば、ある程度貧困は解消できます。消費も増えて税収も増えます。そして、セーフティネットとしては年金や生活保護は今でも有効です。社会保障としてのBIは細かいニーズに対応できない気がします。

今回、数字が多くて計算が間違えているかも知れません。ご指摘いただけましたら助かります。

 

#日本維新の会  #ベーシックインカム