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独身女性やレズビアンカップルが出産する時代。「非配偶者間人工授精」はアリなのか?

2021年7月12日毎日新聞。「少子化考」の連載記事ですが、新聞記事としてはぶっ飛んでいます。というのはこの記事は「非配偶者間人工授精」をテーマにしているのです。少子化とは全く別の問題です。

フランスで今年6月に生殖補助医療の適応を、独身女性やレズビアンカップルに認める法律(生命倫理法改正案)が可決されたのです。EUではすでにベルギーやスペイン、ポルトガル等では認められていますが、フランスでも合法となったのです。費用もフランスの医療サービスで賄われるため、たぶん無償か低負担で利用できるのでしょう。

ところで、これらが合法的になるのと少子化対策は別物です。議論となるのは、初めから父親のいない子どもは将来、差別されたりしないのでしょうか、自己のアイデンティティに悩んだりしないのでしょうか、ということです。

日本でも既に「精子ドナー」はいます。Twitterで検索すればたくさんヒットします。なかには感染症対策をせずに人工授精をするケースもあります。これをどう防ぐのでしょうか。

無精子症などで不妊カップルが利用することは、道義的に分かります。でも、これからは「優秀な遺伝子」を持つ精子を皆が求めるようになるかも知れません。新たな「命の選別」が始まるのです。その先の未来が明るいものとは私には思えません。

この先、日本でも「非配偶者間人工授精」は論議されるのでしょうが、毎日新聞さんのように「少子化対策」というピントのずれた議論にはなって欲しくはありません。これから生まれてくる全ての命が尊重されることを願います。

 

#非配偶者間人工授精 #LGBT  #精子ドナー