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最低賃金の引き上げに反対する人たち。賃上げ賛成24名反対97名徹底分析

2021年3月23日に「最低賃金引き上げに反対する205名を分析します」という記事を当ブログにて書きました。3月22日に経済財政諮問会議最低賃金の引き上げを検討していることをテレ東がYouTubeで報じたのです。そのコメント欄が非常に面白おかしかったのです。

その3ヶ月後、厚労省の諮問委員会が改めて最低賃金引き上げ額の目安を議論し始めました。これをテレ東が再びYouTubeで報じたので、私も改めてそのコメント欄を分析します。

反対97票内訳

(消費)減税をしろ     28票

韓国が賃上げで失敗した8票

中小企業が潰れる   5票

MMTベーシックインカム

を導入しろ      4票

失業者が増える    4票

雇用の回復を優先しろ 3票

生産性の低い労働者を

切れ         3票

外国人労働者を切れ  2票

その他(非正規労働者が増える、

政治家の給料下げろ、資本が海外へ

逃げる、給料低いのは自業自得、

など)        11票

意味不明、解読不能  29票

そして

最低賃金引き上げ賛成 24票

さて、意味不明、解読不能の中には、国が賃金を払えなどといった個性的な意見がありました。日本を社会主義国家にするのでしょうか。

3月22日では賛成15票、反対205票と反対派が圧倒していたので、今回は賛成派が善戦しました。

相変わらず根強いのは消費税の減税を求める声です。そもそも、賃上げと消費税はなんの関係もありません。日本人の消費税嫌いは「土井たか子の呪い」と私は呼んでいます。「ダメなものはダメ」は懐かしいフレーズです。

EUでは消費税は15%以上にする決まりがあります。これは庶民をイジメるためではありません。高福祉高負担の福祉国家を支えるためには消費税が欠かせないという理由があるのです。

つまり、土井たか子を敬愛する多くの日本人は低負担国家を理想としています。なるほど、それも一つの国の在り方です。ただし、医療や年金、福祉など主に低所得者を支える財源が消し飛ぶでしょう。勝ち組の富裕層と負け組の低所得者の差は縮まることが無くなります。皆は自分だけは負け組にならないという自信があるのでしょうか。

韓国が最低賃金を16%引き上げた2018年については確かに失業者が増えましたが、逆に言えばそれ以上の混乱があったのでしょうか。そもそも日頃、韓国を上から目線で叩いているのに、この件に限って「韓国が失敗したから日本も失敗する」になるのでしょうか。日本人が有能だとするなら、韓国の事例は気にすることはないでしょう。

MMTベーシックインカムについては当ブログでも批判をしました。もっとも、私の力が足りずに説得力の無い記事となっています。

日本は先進国と呼ばれる国としては賃金が低すぎます。賃金が低いため、税収は伸びず消費も少ないのが現実です。近い将来、日本の人口は急落します。その先に未来はあるとは、私には思えません。最低賃金引き上げを私は願います。