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生活保護入門⑨生活保護の家庭から大学進学への険しき道

Abema primeで生活保護世帯の子どもには大学進学が困難だというテーマで討論をしていました。(Abemaさんは生活保護をよくテーマに取り上げるので、私は一目置いています)

さて、生活保護世帯の子が大学に進学をするには「世帯分離」をする必要があります。

世帯分離が必要な理由は少々ややこしくて、生活保護というのは世帯単位なのです。ただ、生活保護を受けながらの大学進学は原則認められていません。保護費では大学の学費などは支給されません。だから大学に通うには生活保護から一人抜けなければならないのです。

生活保護は健康で文化的な最低限度の生活を保障するものですが、その中に大学進学は含まれていないという訳です。

Abemaの番組には現役の大学生(家庭は生活保護)が出演していました。学費などは奨学金をあてて、生活費は家庭教師や水商売のバイトで稼いでいるのです。ものすごく優秀な方なのでしょうが、そのバイトの時間を全て学問に活かせられないのは勿体なさすぎると思うのです。

貧困のために進学を躊躇うのは生活保護の家庭だけではありません。予算は当然かかりますが大学の学費を無償化する政策を検討すべきです。そして大学に通いながら長時間のバイトをする必要のない仕組みも考えたいところです。そうしないと学問の発展や真理の探究に、諸外国から遅れをとることになります。

まあ、この国では貧困の解消よりも目先の消費税の減税とか、給付金を配ることが正しいことだと思っている人が多いのです。そうではなくて、消費税を含めた「増税」こそ議論すべきです。例えば株の配当金などにはもっと課税すべきでしょう。税は皆が負担して皆が受益者となる。これこそ貧困のスパイラルを解決する手段になると私は信じています。