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超少数意見!覚醒剤と大麻所持の学生を擁護する

あまりにも情け容赦の無い報道です。日本大学の学生が覚醒剤大麻を所持していたことへの新聞報道が加熱しています。名前と顔写真を晒して社会的な制裁を加えることの意味はなんなのでしょう。

スシロー事件(高校生がお店の醤油差しを舐めた)でもインターネットでのリンチがありました。その少年もまた、反省の有無関係なく今後の人生の可能性が狂わされたと思われます。この事件では撮影者も取り巻きもいたにもかかわらず、その少年1人が非難の集中砲火を浴びました。今回も同様にたった1人の学生がマスコミなどからリンチを受けています。

覚醒剤大麻の所持はそもそも何故罰せられるのでしょうか。これはパターナリズムです。要するに上から目線で、未熟で分別の無い人を守る目的で罰するのです。かつて覚醒剤はテレビCMにて必要以上に激しく叩かれました。

「ダメ、ゼッタイ」「覚醒剤やめますか、それとも人間やめますか」というフレーズが頻繁にテレビで流れていました。覚醒剤を使用すれば人間失格だと言わんばかりです。まさに極度のパターナリズムです。そうではなく、薬物依存症は本来なら治療の対象のはずで、社会復帰できるものです。

そう言えば、2022年のAV新法もパターナリズムでした。女性の地位向上を目指すはずのフェミニストたちがAV新法に反対していたのは今でも理解できません。ここでは詳しく語りませんが、AVに出演する女性は判断能力に乏しいと言わんばかりでした。

覚醒剤大麻所持の学生の将来を潰すような報道やネットリンチが正しいことなのでしょうか。想像ですが、日大は彼を擁護することを考えていたのかも知れません。彼の今後の人生を考えて、日大の副学長は薬物を自分で保管したと思われます。

私は覚醒剤よりも、不寛容な社会のほうが恐ろしいのです。今回は何よりも学生の更生を最優先すべきです。薬物依存症もアルコール依存症のように、本人の努力次第で克服できるものです。いや、彼が治療の必要性すら無い可能性もあります。また、犯罪報道と過激なネット世論についての議論も忘れてはなりません。罪を犯した人を、サンドバッグのように集団で殴りつけるような社会こそ醜いのです。

 #薬物依存と報道