闘うブログ!レフティ中尾 社会派!

福祉を主なテーマに書いています。よろしくお願いします。

インボイス反対はいらない。漫画家、アニメーターらを雇用して労働者としての権利を認めることこそ大事

町山智浩さん(映画評論家)のツイート全文引用させていただきます。

「『漫画家を対象に11月に行ったアンケート結果。回答は1275件。過半数が年収300万円未満だった』

日本政府がすべきことはインボイス制度ではなく、マンガ、アニメ従事者への国家助成金制度です」

このお方が漫画家やアニメーターの労働、報酬の実態を知らぬ訳がないと思うのですが。例えば漫画家の多くは「アシスタント」と呼ばれる人ですが、事実上その漫画家に雇われているにも関わらず、フリーランス個人事業主)として就業させています。「偽装フリーランス」です。

アニメーターはもっと過酷です。新人には就業に関することを説明せず、契約書も交わさず、フリーランスとして働かせ、動画のスタッフには年収120万円程度しか報酬を払いません。おまけに、報酬の未払いもよくあることです。こんなわけで、アニメーターの新人は親から仕送りをしてもらうか、アパートも借りずに仕事場で寝泊まりしているのです。

そうした現状を長年放置している、制作会社の経営者や、プロデューサー、監督と呼ばれる特権を持った人が若いクリエイターを搾取しているのです。

例えば、東京都労働委員会がウーバーイーツの配達員を労働者として位置付けて、団交を認めました。同様に、漫画家やアニメーターも労働者にすれば貧困問題は解決します。待遇改善こそやるべきで、町山さんの言う国家助成金制度など不要です。

業界による横暴を許さず、労働者としての権利を保障することを忘れては貧困は解決しません。そんなに無理難題なことではないはずです。皆を雇用すればインボイスなど関係ないのです。

 #インボイス 

 #マンガ業界 

 #アニメ業界