闘うブログ!レフティ中尾 社会派!

福祉を主なテーマに書いています。よろしくお願いします。

バス車内のベビーカー騒動②暴走する正義と歪んだフェミニズム

2022年8月6日のブログの続きになります。簡単に振り返ります。

⚪︎JRの駅にて、私は女性に絡まれ、警察を呼ぶハメになった。なんと7〜8人の警官が来るが、一歩間違えれば逮捕されていたかもしれない。

⚪︎女流作家がバス車内でベビーカーを巡ってトラブルがあったらしい。目撃者も被害も無いのに、何故かTwitterでバズる。テレビでも報じられる。多くの人が作家さんに共感していることに危うさを感じる。

⚪︎こうした世論は冤罪を許すかもしれない。SNSはリンチもできるツール。

といったことを述べました。ただ、私の舌足らずもあったのと、かなり重要なことでもあるので、いま一度考えることにします。

私は作家さんを非難することよりも、その「事件」を全く疑わずに、「加害者」男性を吊し上げにする世論が怖いのです。男性は存在しているのか、その暴力や暴言は事実なのか、そうした裏付けをすっ飛ばして男性を糾弾することは正しいとは思えません。それを許すと冤罪を招きます。その男性は弁解も許されてはいないのですから。

乗客は5人いたのに目撃者は1人もいません。車内でトラブルがあればバス運転手が間に入るでしょうし、そうでなくても目撃証人にはなるでしょうが、それもありません。作家さんはその場で110番もせず、後に警察にいきますが、被害も無く、証人もいないのだから事件になるはずがありません。警察から、バス会社に連絡するようにと言われますが、その指示にも従っていません。理由は分かりませんが。

その後の作家さんのツイートです。「ベビーカーにもだけど、そもそも現代の都市ってお年寄りや障害者含め身体的弱者にものすごく冷たく作られているよね。妊娠中も移動が大変だった。まるで『健康的な若い男性』しか人口にカウントされてないみたい」

街中の鉄道やバス、タクシーにはベビーカーでも車椅子でも乗ることができます。デパートやビルにもエレベーターが設置されています。まだまだ行き届かないことや課題もあるでしょうが、「身体的弱者にものすごく冷たい」というのは認知の歪みでしょう。また、バスに車椅子で当たり前のように乗車できるのも、障害者による闘いの成果です。(青い芝の会の川崎バス闘争)。

作家さんは自身を「フェミニズム」だと思っているのかもしれませんが、それは男性を嫌悪することではなくて、女性、男性共に性差別を受けないようにしよう、ということのはずです。作家さんは、女性が子どもを産むには男性を(文字通りの意味で)食べなければならないという小説を書いたようです。昔、とある小説(作家もタイトルも覚えていない、つまりその程度の小説)で、男性が妊娠、出産をする、女性が男性をレイプするという社会を描いていましたが、こうした作品はむしろ、男性優位社会を補完するような気がします。男性が支配する社会をどこかで容認しているから、その逆説的な社会を夢見ているのです。また、強調したいのは、SNSで「正義」を暴走させることはやめよう、ということです。

作家さんは防犯のために催涙スプレーを購入したようですが、間違ってもバスの車内でそれを使わないで欲しいです。大変なことになりますからね。

 #ベビーカー騒動

 #暴走する正義