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毎日新聞記事「SEALDsの敗北とは何だったのか」の大ウソ。社会運動・学生運動内の性差別・性被害・性暴力こそ論じるべき

結論から書きます。SEALDs(安全保障関連法案に反対したグループ)が2016年に唐突に解散したのは、団体内の性差別・性被害・性暴力を隠せなくなったからです。SEALDsに限らず、社会運動や学生運動内には、そうしたケースがよくあります。女性メンバーをグループの華として都合よく利用したあげく、男性メンバーによる性差別や性暴力を隠ぺいしたのです。「社会を変えるためには多少の犠牲は仕方ない」と言うわけです。全くいつの時代の話やら。

女性たちもそのことを問題にしたくても取り上げづらく、口にしたところで男性たちも真摯に向き合うことがほとんどありません。自身を「反権力」と位置付けながら、己の「権力」には無自覚です。

信じがたいことですが、SEALDsを取り巻く記者、ジャーナリスト、カメラマン、地方議員、その他中年男性からも女性たちは性被害を受けています。このようなことはメディアでは報じられません。SEALDsはメディアにとってはヒーローです。記事にすると売れるのですから。

この毎日新聞記事(2022年7月31日)でも、SEALDsを美化しています。作家の小峰ひずみさんへのインタビュー記事ですが、「転向」とか「階級闘争」、「国会突入」など吉本隆明の影響を受けた古いワードが踊っていて、SEALDsを分析しているのではなく、観念をSEALDsに落としている印象で、言いたいことが掴めないのです。小峰さんがSEALDs内部を熟知しているとはとても思えません。

SEALDsの(本来の意味での)総括無しに、新たな社会運動は産まれません。運動内で性被害を受けた女性たちはもう、「革命ごっこ」に付き合うことはありません。また、既存の左派政党が支持を減らしていることも「SEALDsの後遺症」でしょう。早く膿を出すことが、長期的にはプラスになるはずです。SEALDsなどの元社会運動家による勇気ある告発を期待します。

 #SEALDs 

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