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バス車内のベビーカー騒動。事実の裏付けのない事件がSNSでバズる危うさ

去年のある日午前10時頃、クリニックに通うために最寄りのJRの駅に行った時のことです。きっぷを買おうと券売機まで歩いていくと、逆方向から駆け足でこちらに向かってくる40代くらいの女性と接触しそうになりました。券売機に割り込んできたのです。避けなかったらぶつかっています。

「あぶねっ」と反射的に声が出ます。女性はこちらに向かいもせずにきっぷを買うのだが、連れの男性が後から来て凄まれます。「危ないのはそっちだろ、われ?」

「俺を誰だと思っている?殺すぞ、われ」ここで謝ると突き込まれる可能性があります。ぶつかった、怪我をした、賠償しろと。初めからその目的なのかもしれません。

相手が暴力を振るうかもしれません。そのため、改札の駅員に「警察を呼んで」と叫びます。こちらはケンカをする意図はないのだから、そうするしかないでしょう。

警官が7、8人来ます。相手が先に、警官にどうのこうのとまくし立てます。おいおい、警察を呼んだのは私なんですが。その間に「防犯カメラがあればチェックして欲しい」と別の警官に頼みます。券売機付近にはたぶんカメラはあるはずです。

そしてことのあらましを警官に話します。警官は二手にわかれています。離れたところにいる女性の声がキンキンと聞こえます。「…それであの人が私を突き飛ばしたのよ。これ、ホントのことよ」。突き飛ばしていないし、触れてもいません。恫喝されたのはこっちなのですが。

防犯カメラを見たらしい警官に尋ねます。「ぶつかってましたか?ぶつかっていないでしょう?」警官は「分からない」と一言。野球のクロスプレイじゃああるまいし、分からないってどういうこと?

私は事件にしたいわけではないけれど、誤解されるのは困ると警官に伝えます。それだけの事なのに、ずいぶんと時間を食います。そして、警官にカメラで全身写真を撮られておしまい。二人組も解放されます。時計を見ると11時半。クリニックに間に合わないじゃないか。午後の診察は4時からだし。まいったな。

このことを思い出したのは女流作家のバスでのベビーカー騒動をニュースで見たからです。事実なのかどうか確証がないことに共感する人が多いけれど、作家さんが勘違いをしたとか、妄想をしたという可能性はゼロとは言えません。

バス内でのトラブルがあれば運転手は間に入る責任があるし、そうでなくとも目撃証人にはなってくれるはず。その場で110番しなかった理由も分かりません。後に警察に届けでて、器物損壊でも暴行でもないと言われたようですが、そりゃあそうでしょう。

ベビーカーを蹴った男性は存在するのかどうかは、誰にも分かりません。何故こんなことを言うのか。その理由は単純で、冤罪になりたくないからです。作家さんの証言は何も裏付けはありません。それなのにニュースやTwitterでバズるのは危険すぎます。SNSはリンチもできるツールです。もちろん、女性や子どもへの暴力は言語道断だということは大前提です。

 #ベビーカー騒動

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 #冤罪