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中国で初の「有料」自動運転タクシー営業開始。熟練労働者が「係員」へと交代される今

北京市内の公道で、自動運転タクシーが営業を始めたことを毎日新聞が報じていました。2021年10月4日の当ブログ、「無人バスや無人タクシーはディストピアを産む」でも書きましたが、二種免許を持つタクシードライバーは、退屈しそうな仕事を引き受けるバイトに淘汰されるのです。

私は怖いのです。それは自動運転プログラムが深刻な事故を起こすのでは、という危惧だけではなくて、こういったAI化によって大半の労働者が単にモニターを監視するだけの役目を負うことへの恐怖です。

AI化は、(少なくとも今は)働く人が全て不要になるのではありません。タクシーで言えば清掃や車のメンテナンスはまだ無人化できません。コンビニのレジが無人化されても、品出しを無人化するのは難しいでしょう。ドローンで宅配することも技術的には可能性でも、通行人にとっては危険な存在になります。

ともあれ、近未来ではAI化によって、あらゆる産業で単純作業の労働者が増えて低賃金化が加速するのです。私たちの子孫は、おそらく満足に給料が貰えないのです。

それにしても毎日新聞の「提灯記事」はひどいモノです。私が記者ならAIタクシーの「係員」にインタビューをします。あなたはなぜこの仕事を選んだのか、会社からはどんな教育を受けたのか、賃金は歩合なのか、など。記事では中国とアメリカで無人運転車の開発競争が激しくなると書いていましたが、私が知りたいのはそこではありません。

記者は10分程度利用したのですが、支払いが1.5元だったそうです。これって間違いじゃないのですか?日本円で約25円?とにかく赤字覚悟で競合他社を蹴落とそうとしているのでしょうか。そして私の街にも「25円AIタクシー」が走る日が来るのでしょうか。私がそのタクシーの係員になっているのかも知れませんね。

#自動運転タクシー

#AI車