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脱炭素化社会を目指すべきか?②アンモニア火力発電は使えるのか

前回では風力発電がむしろ環境に負荷を与えるという話をしました。本日は今話題のアンモニア火力発電について考えます。

日本政府が2050年の電源構成の基準値を試算しました。それによると再生可能エネルギーが5〜6割、水素やアンモニア火力1割、その他原子力など3〜4割です。まあ、発電時におけるカーボンフリーは達成されるわけです。

でも、よくよく考えるとアンモニア(中東などで生産されるらしい)を精製するにしろ、それを船で運ぶにしろ石油は使います。だから、あまり意味はなさそうです。

また、再エネを利用したアンモニア精製も考えているようです。つまり、再エネで発電して、その電力で水を分解します。そのとき発生する水素とチッソアンモニアを作るのです。つまり電力を使って電力を産むのです。エネルギー保存の法則はどこに行ったのでしょうか。

それに、再エネ(風力、太陽光、太陽熱等)は環境に負荷を与えます。巨大な風車や太陽光パネルの設置には森林を伐採する必要があります。海上に設置するにも無理があります。これらも20年ほどで寿命となります。

そもそも再エネは永久機関ではありません。メンテナンスは必要ですし、使い古したパネルには鉛、カドミウムなど有害な物質が含まれています。処分するためのコストは誰か考えているのでしょうか。

また、アンモニア燃焼時に発生するNOX(窒素酸化物)はどう処理するのでしょうか。人体に害のある物質です。そのうち、アンモニア自動車とか開発されそうで恐怖しかありません。

原子力に関しては危険性は広く知れ渡っていますのでここではふれません。ひとことだけ言えば、核分裂にしろ核融合にしろ、数億℃の超高熱を出して、それを冷やして300℃の水蒸気でタービンを回すとか、狂気の沙汰です。

私の結論としては、石油火力発電の代替は不可能です。どのような発電であれ、間接的に石油を利用しているのです。どのみち石油が枯渇すれば、人間は力を合わせて農業をして食べ物を自給自足するしかないのですからね。