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福島第1原発1号機の現在。手がつけられないほど危険な状態か

毎日新聞NHK等で報道されていました。2023年3月28日から30日まで、水中ロボットのカメラで原子炉圧力容器の土台(ペデスタル)を撮影したのです。

土台は鉄筋コンクリート製で、直径6メートル、厚さ1.2メートルです。そのコンクリートがかなりの範囲で損傷、あるいは溶けてしまったようです。燃料デブリの高熱のためでしょうか。つまり、鉄筋が剥き出しとなって、上部の圧力容器(440トン)が不安定な状態になっているのです。

その土台はもはや鉄筋だけなので、放っておくと錆びて腐食します。(水に浸かっていますから)。すると上部の圧力容器が倒れます。そして新たな崩落が起きて、大規模な放射能漏れが発生する可能性が大です。(そこまでは報道では指摘していませんでした)

これって、どう対処すれば良いのでしょうか?燃料デブリは既に高熱ではないのでしょうが、高レベルの放射能を発しているため、人が近寄るのは自殺行為です。ロボットで遠隔操作をしてデブリを回収をする必要がありますが、事故から12年でほとんど作業は出来ていません。そして新たに土台を設置することは、さらに困難です。

考えたくはないのですが、さらに大規模な地震に襲われたら、どのような被害が発生するのか誰にも分からないのです。高レベルの放射能漏れがあれば、首都圏も安全では無くなるかもしれません。

そのような状態でありながら、政府は古びた原発をさらに稼働させようとしています。今の日本では反原発運動も機能せず、再生エネルギーにも幻想を抱いています。充分な発電が可能な火力発電所を数多く建設して、全ての原発を停止させることしか打開策は無いと思うのです。また、東京電力はもっと情報を開示して、今後の廃炉作業を具体的に示す必要があります。議論と対策を進めないまま、時間が経過するのだけは勘弁です。

 #福島原発廃炉