レジ袋とエコバッグと紙おむつと環境保全
レジ袋有料化のため、エコバッグを持ち歩きすることが定着しつつあります。もちろんいいことなのですが、レジ袋がフォーカスされた理由は、たぶん簡単に節約できるからです。
簡単ではないもの、例えば紙おむつがあります。これは名称が変です。ほとんどがプラスティック(高分子吸収体)ですから。おむつの性質上リサイクルは無理です。つまり使用済みおむつは燃やすしかありません。また、プラスティックは高温で燃えるため焼却炉に負荷を与えます。
なのに紙おむつが問題視されないのは面倒くさいからです。紙おむつの普及で従来の布おむつには戻れなくなりました。家庭でも保育所でも老人ホームでも入院病棟でもそうです。
おそらく多くの人は、心の底から環境保全を望んではいないようにも思えます。ただファッションとしてエコロジーやSDGsを支持しているのです。だから布おむつを使おうとか、月経カップを普及させようとか、メタンガスを排出する牛やヤギを飼うのをやめようとか、口にする人はほとんどいないのです。
いずれにしろ、石油が枯渇すれば文明はほぼ終わります。その数百年後の心配はあまりされません。私はもっと踏み込んだ議論が必要だと思います。まあ、こんな意見は少数派でしょうが。世も末です。