初めての生活保護の申請
最初に
生活保護は経済的に困窮していれば誰でも申請して活用できる制度です。この記事では簡単に生活保護の申請手順を解説します。生活保護を受給すればあなたの健康で文化的な最低限度の生活が保証されます。勇気を出して生活保護の利用を検討して、申請しましょう。
①要件
まずは手持ちのお金など資産です。現金、預貯金は月の最低生活費の半分までは保有が認められます。仮に、最低生活費が8万円であれば4万円です。世帯や地域などによって最低生活費は異なりますので福祉事務所に確認しましょう。
土地や家は自分の住まいなら保有が認められます。ただ、高く売却できるものは処分するように指導を受けることもあります。
あとは、能力の活用です。つまり、就労が可能であれば働きましょう、という意味です。ただし、働けても現状仕事が見つからなければ生活保護は申請、利用できます。
②優先事項
他法優先です。他の法律や制度で給付などがされるのであればそれを利用して、不足する分は生活保護で補うという意味です。雇用保険、年金、児童扶養手当などですね。
あとは扶養義務です。親子、兄弟などから経済的援助を受けてくださいということです。生活保護を申請すると扶養照会がされます。ただし、何がなんでも援助しろという訳ではありません。生活にゆとりがないのに援助を強要はされません。また、厚労相が扶養照会は義務ではないと国会で発言しました。ですから生活保護を受給したいが親族に知られたくない場合、扶養照会はされなくなるかもしれません。
③生活保護申請に必要なもの
一番大事なのは、生活保護を申請しますと口頭でいいのではっきりと告げることです。これを怠ると申請したことにはならない可能性があります。
預金通帳、アパートの契約書、印鑑は持っていけばスムーズに申請ができます。年金や何らかの手当てを受け取っていれば、その証書、通知書を用意しましょう。
生活保護申請は手ぶらでも申請できます。申請してから後で必要なものを揃えても問題ありません。
④申請後
担当するケースワーカーが家庭訪問をします。事情を聞かれたりして生活保護が必要なのかを調査します。
生活保護の要否判定が通れば、申請後14日以内に保護が開始されます。「特別な理由」を口実に決定まで30日かかる場合もあります。
⑤最後に
面倒なことが多くても決してあきらめないで申請しましょう。日本国憲法第25条の生存権を行使する、それだけのことです。繰り返しになりますが、最初に窓口で「生活保護を申請します」とはっきりと伝えましょう。扶養照会も恐れるものではありません。
私は自分の知識に基づいてこの記事を書きました。万が一、記事についてここが誤っているとか、質問などがございましたらコメントを下さい。