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消費税を考える。それは大石あきこさんの言うような悪税なのか

れいわ新選組の大石あきこさんがYouTubeで「消費税は悪税だ」と発信しました。大石さんに限らず野党の政治家は概ねそういう認識なのでしょう。それは2022年10月28日に立憲民主党枝野幸男さんがYouTubeで「消費税の増税は考えないが、減税も二度と言わない」という発言に反応したのです。

大石さんの消費税観は、明らかに旧社会党土井たか子さんの影響を受けています。「ダメなものはダメ」「山が動いた」と消費税に反対しました。一昔前にはそれが国民に受けたのでしょうが。

大石さんは消費税を「何かの価値の10%を抜き取るもの」と言います。その「抜き取る」とはずいぶんな言葉です。「政府や政治家は信じられない。だから税金は極力払いたくない」という思想です。言い方を変えれば「民主主義を信じない」という意味ではないでしょうか。

大石さんが分かっていないのは、消費税がむしろ所得の格差を解消することです。「消費税は逆進性がある」という認識は一面的なものです。仮に、大金持ちと庶民が1000円づつ税を負担します。これでは不公平だと庶民は思うかもしれません。けれども、再分配で庶民に1000円以上給付されればそれは庶民のプラスになるのです。

「貧困と不平等の削減にもっとも成功した国々は、富裕層に課税し、貧困層にあたえることでそれをやりとげたのではない」「逆進的な税しか採用していない国でもその収入で社会保障を積極的に行っているのであれば、その国全体としては逆進的ではない」貧困の解消と社会保障を成し遂げるには消費税が必要なのです。

貯金がなくても安心して生活ができる社会を目指すことこそ左派リベラルであって欲しいのです。消費税の1%は約2.8兆円です。消費税を減税するとそれだけ社会福祉を削ることにはならないでしょうか。また、井手英策さんは消費税を16%にすれば「ベーシックサービス」を無償化できると言います。もちろん議論は必要ですが、消費税悪玉論は古い価値観だと思うのです。

井手英策さんの「どうせ社会は変えられないなんて誰が言った?ベーシックサービスという革命」を参考にしました。ありがとうございます。

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