グレタ・トゥーンベリは世界を変えるのか③飛行機に乗るのはやめにしよう。
グレタは飛行機には一切乗りません。グレタの母親はオペラ歌手で父親は俳優だから、ヨーロッパ中を飛行機で飛び回ったのですが、グレタの影響で飛行機に二度と乗らないと決心したのです。
飛行機は環境保全や異常気象と密接な関係があります。飛行機を利用しているのは地球人口の約3%に過ぎません。富裕層が事実上独占しています。飛行機に乗ることは人が環境に与える影響のなかでも最悪中の最悪です。例えばストックホルムと東京を飛行機で往復すれば5.14トンの二酸化炭素を排出します。
ところで、フランスには環境税があります。旅客機の利用客に課税するものです。その税収を鉄道の整備に使用するようです。欧州中を鉄道で結ばれて旅客機の利用が減ればいいのですが、そうはならないでしょう。飛行機そのものを台数制限しないと意味はなさそうです。
日本でもSDGs(持続可能な開発目標)がブームになっています。しかし、飛行機を止めようというのはSDGsには含まれていません。レジ袋有料化よりも、はるかに大きな効果が得られるにもかかわらず。
企業や団体が、環境に配慮しているように見せかけることは、グレタが一番嫌うことでしょう。本気で環境保全やSDGsを考えるなら、行動すべきことは実にシンプルです。この件ではグレタは全面的に正しいと言えます。