闘うブログ!レフティ中尾 社会派!

福祉を主なテーマに書いています。よろしくお願いします。

#愛

闘う書評!フロム「愛するということ」⑤神への愛とは身をもって愛と正義を生きること

今回は宗教的な愛、神への愛です。神への愛も他の対象への愛とはなんら変わらないものです。 ところでユダヤ教やキリスト教、イスラム教などは「父権的な宗教」です。この場合の父親(神)はその「子どもたち」に規律や掟を作り、父親の要求に応えた者に愛を…

闘う書評!フロム「愛するということ」④「自己愛」は悪いモノではなくて、むしろ大切な訳

心理学的な用語で「自己愛」ほど誤解されている用語はないでしょう。「自己愛性パーソナリティ障害」という病名まである位ですから。 ところで偶然YouTubeで、カウンセラーTさんが自己愛について語っていました。「毒親」の専門家らしいのですが、Tさんご本…

闘う書評!フロム「愛するということ」③赤の他人を愛するときこそ、愛は開花する

「愛するということ」の訳者は鈴木晶さんです。1991年に出版されたのですが、2020年に新訳が出ました。読むとかなりの変更があり驚きます。特に注意が必要なのは二箇所あります。「兄弟愛」→「友愛」と「異性愛」→「恋愛」の変更です。 まず、「兄弟愛」です…

闘う書評!フロム「愛するということ」②愛する行為のみが人間を知り、生命を知り、宇宙を知る

前回から引き続き「愛するということ」を読んでいきます。 人は誰でも、人間とは何か、生命とは何か、世界とは、地球とは、宇宙とは何なのかを考える生き物です。それらに答えは辿り着けそうにはなくても、あきらめずに思考を続けるのです。 私たちは自分が…

闘う書評!フロム「愛するということ」①なぜ愛は技術なのか

最初に断りますが、「愛するということ」は恋愛指南の本ではありません。「THE ART OF LOVING」が原題で、愛の技術という意味です。 技術というからには、それを学ぶ必要があります。画家になるには、たくさん絵画を描かなければなりません。芸術の歴史も学…