闘うブログ!レフティ中尾 社会派!

福祉を主なテーマに書いています。よろしくお願いします。

れいわ新選組山本太郎さんへ。鞍替え出馬はもうやめにしよう

ここでは主に二院制を悪用した鞍替え出馬を批判します。必ずしも、れいわ新選組山本太郎を責める意図はありません。

さて、山本さんは2021年の衆院選に出馬して当選しました。任期は4年間なのですが、それを待たず半年ほどで議員を辞職して、参院選に鞍替え出馬をすることを記者会見で表明しました。これは有権者への裏切りだという声がほとんどないことに驚きました。まあ、ルール上では問題はないのですが。

まず、二院制では衆議院参議院とでは役割が異なるのです。衆議院の任期が4年、参議院が任期6年なのは意味があるのです。もっとも、現実では二院制の違いはハッキリしていません。ただし、二院制のおかげで山本さんのような議席の「錬金術」が可能になるのです。

山本さんが自民党をはじめ、与党や保守勢力を批判するのは同意できます。れいわ新選組議席を増やしたい気持ちもわかります。ただ、これでは主権者である国民の意思は置いてきぼりです。鞍替え出馬は国民にはなんの利益もないのです。あるのは党利党略のみです。

私は鞍替え出馬は今回限りにして欲しいのです。ルールを変えるべきです。衆議院議員の山本さんは任期を全うする責務があります。鞍替え出馬は二院制の否定です。これが許されるのなら、一院制の方が合理的でしょう。

国会は国民の代表というよりも、政党の代表となっている現実を変えなければなりません。大半の議員が政党に所属しています。逆に言えば政党に加入しないと議員にはほぼなれないのです。議員が政党から自由になれないので、一つの政党の議員はみな同じ政策に縛られるのです。

また、比例代表制もこのままで良いとは思えません。例えば、一人の政治家が無党派で出馬するなら、選挙区から出馬するしかなく、比例代表制議席の分だけ当選する確率が下がるのです。かと言って、政党に所属して比例区からの出馬を目指しても、その政党で「出世」しなければ候補者になれません。これでは議員の高齢化は避けられません。

現状、国民主権は発展途上なのです。国民の代表が議員になるシステムもまだ未完成です。というのは、山本さんのような鞍替え出馬は、知名度がある候補者でないと無理だからです。タレントではなく、政党にも縛られない政治家も増えるべきです。

そういえば前回の衆議院選挙でも、東京8区からの出馬を表明をして反発を買いました。結果比例東京ブロックから出馬して当選しましたが、こうした騒動も有権者不在です。れいわ支持者は山本さんのパフォーマンスに惹かれている方が多いでしょうが、それは良くも悪くも危うさを感じます。山本さんは次の参院選では、どこかの選挙区から出馬すると表明していますが、こうした態度こそ民主主義から程遠いものです。なぜなら、勝てるであろう選挙区を探して立候補するのですから。私はまた、政治不信に陥りました。

 #れいわ新選組

 #山本太郎

 #鞍替え出馬