私が男性だから。かもしれませんが、SNSで炎上騒ぎとなった赤いきつねのCMには違和感を全く感じないのです。あの映像とその作者(女性)へのバッシングの理由が正直分かりかねるのです。
そのCMは女性がテレビドラマを観て、そのために涙ぐみ、頬を紅く染めてうどんを食べるだけのものです。胸やお尻を強調させている訳でもありません。それに対し、主に女性だと思われる何万の人が「気持ち悪い」「キモい」「不愉快」「名誉男性」「男性主導で作られた業界にいる女性によくあるケース」「偏った女性像をばら撒かないで」「女が女を性的コンテンツとして売ることに無自覚。最もタチが悪い」などと叩きまくっているのです。このCMの作者が気の毒すぎます。ほぼリンチです。
しかし、その表現を性的か否かで語ったところで何の解決にもなりません。ひたすらに言葉の暴力をふるっても、製作者たちが傷付くだけになります。問題の本質は別のところにありそうです。つまり、「表現の自由」か「性的表現の規制」かです。
もちろん、表現の自由と言っても子どもには見せられないようなエロ動画は区別することもあるでしょう。また、性的表現の規制にしても、女性を描いた全てのものを不適切とは言わないと思われます。それでもこのふたつは、両立させるのは困難です。
そもそも昔のマンガやテレビ番組はエロに寛容だったのです。永井豪さんは少年誌に裸の女性を書きまくっていたし、手塚治虫さんも女性(幼女を含む)をエロく描くことの天才です。テレビアニメでも女性のセミヌードシーンがあるのはお約束でした。私が子どもの頃は、もちろん度が過ぎれば別ですが、それを父兄が問題視することは少なかったはずです。
話が飛びますが、当時どちらかと言えばアニメの暴力シーンや戦争ものへの批判の方が強かったのです。今でも続編が出る「機動戦士ガンダム」シリーズの、いわゆる「ファーストガンダム」が物議を醸したのを覚えています。つまりこの作品は戦争を肯定(あるいは賛美)しているのではと。確か、戦闘機のパイロットが「悲しいけれど、これは戦争なのよね」と言い、神風特攻を敵の要塞にぶつけるのです。今振り返っても、あれは良くないなと考えます。(そのアニメを全否定はしませんが)。それに比べたら、うどんを女性が食すCMなんて無害じゃないか。
性的表現の規制派も、まだまだその思想や価値観が未熟に見えます。説得力にかけているのは否めません。X(Twitter)を眺めても、ボキャブラリーが貧しいのです。作品を「キモい」と言われても、ひっ迫感がありません。昨年だったか、ブログの参考資料として、小学生女子向けのファッション雑誌を読んだのですが、その誌面で小学生モデルが大人びたポーズをしていました。私はそれにとてつもない「気持ち悪さ」を感じたのです。小学生は小学生らしくしろ、と。もちろん、キモいからと言ってもSNSに晒したりはしませんが。
思うに、SNSは議論向きの場所とは言えませんし、一方、人を非難することには悲惨なまでの威力があります。今回、表現の自由派は呆れるほど劣勢ですが、いずれ挽回できるよう私も努力します。
# 赤いきつね CM
#性的表現の規制