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映画レビュー「トップガンマーヴェリック」この映画を観て好戦的になる国会議員と、沖縄戦とウクライナ戦争のちょっとした考察

その映画を観た米山隆一は焼肉を食べながらこうツイートしました。「私は、理不尽に私の自由を奪おうとするなら、自国に対しては勿論、他国に対してはより一層抵抗すると思います。他国に対して抵抗しながら自国に対して抵抗しない「極端な右」の在り方も、自国に対して抵抗しながら他国に対して抵抗しない「極端な左」の在り方も、私の在り方ではありません」

一緒に焼肉を食べていた室井佑月も「もしも日本が侵略されたら(略)もちろん残って抵抗する。ヨネもだって。でもこれって日本のリベラルに理解されづらい?」とツイートしています。二人とも、アメリカによるプロパガンダ映画にメチャはまり込んでいます。

なので気になって観に行きましたよ、映画館に。レディースデイなので女性客多めです。それは典型的なジェットコースタームービーです。ストーリーなどあってないようなものです。ヨーロッパのどこかの「ならず者国家」がウラン濃縮施設を稼働させようとして、それを戦闘機F-18で爆撃する作戦を行うべく米海軍のマーヴェリックがトップガン達を鍛えるのです。アメリカ合衆国バンザイ、という映画ですね。

この映画を観て血湧き肉躍るのもいいけれど、何故侵略されたら武器を手にして戦う話になるのでしょう。失礼ながらこのお二方、戦争をわかっていないのです。それは、侵略する側VS侵略される側という単純に図式化できるものではありません。ウクライナ戦争でも複雑な歴史的背景があるのと同じように、かつての沖縄戦も、一言や二言では語れない悲惨さがあるのです。

沖縄では住民ら(女性、子ども、高齢者など)はガマという洞窟に避難をしていましたが、日本軍の「命令」でそこを追い出されてしまいます。「ひめゆり学徒隊」も比較的安全なガマから退去させられます。その上、「鬼畜米英は女性を見かけたらレイプをするので、その前に自決しなさい」と手榴弾を渡されます。このように、沖縄戦の初期から日本軍は冷静さを失っていて、地元住民を守る気など、全くなかったのです。また、米軍に捕虜となった女性たちは手厚く保護されたのです。

だから仮の話として、日本が中国とかロシアなどから侵略をされても、自衛隊が我々を守ることは期待しないほうがいいのです。ましてや自衛隊に「オレも戦うから銃をよこせ」と言っても相手にされないだろうし、逆に銃を自分に向けられることだってありうるのです。だいいち、中国やロシアが日本を攻撃するメリットが何もありません。

米山さんの言う「極端な右」とか「極端な左」は理解不能です。普通は「右派」は伝統や格式を重んじる思想で、「左派」は、そうではなく平等と分配を重視する思想です。米山さんは「右派」を他国を抑圧する思想、「左派」は自国を抑圧する思想だと思ってらっしゃるのですね。ひどい誤解です。

だから、どこかの国と戦争になったなら、避難するか、あるいは投降するのが一番生き残れる確率が高いのです。それに、米山さんはウクライナから脱出した民間人を「何故戦わないのか、腰抜けだ。極端な左派だ」と言って無理矢理戦場に立たせるのでしょうか。(ゼレンスキー大統領は正にこのような総動員令を発しています)。国会議員である米山さんは、発言をもう少し慎重にしていただきたいものです。ええと何の話だったか、あっそうそうトップガンマーヴェリックで何故F-18という旧式の戦闘機が使われたのかは多分、小型で小回りが効くので山間の盆地にある基地を強襲するのに適していたからかなあ。そういう説明は無かったけれど。

 #トップガンマーヴェリック

 #米山隆一

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