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沖縄を考える① 闘う書評!「沖縄と国家」辺見庸 目取真俊

沖縄戦から76年、沖縄返還から49年。当事を知る沖縄に住む方々も歳を重ねています。これらは若者たちに語り継がれているのでしょうか。

沖縄の苦悩を「本土」に住む私たちは知っているのでしょうか。むしろ、かなり誤解しているように思えます。

Tokyo MXテレビの「ニュース女子」では、辺野古基地反対派を「日当が払われているプロの活動家」「中国人や韓国人の集団」と根も葉もないことを発言していました。日当が入っていた「封筒」が見つかったとか、もっともらしく報道していました。

目取真さんは、本土の人たちのそうした出まかせは、沖縄に米軍基地を押し付けているやましさを解消するためにあると言います。そして米軍基地のおかげで沖縄の経済が潤っていると思い込んでいるのです。

沖縄で反米軍基地運動が鎮まらないのは米兵による女性への性暴力が続くからでしょう。米兵3人による小学生(12歳)への集団レイプ事件(1995年)、そしてうるま市強姦殺人事件(2016年)など。

また、沖縄では「Yナンバー」に気をつけろと言われるそうです。米軍関係者の車につけられるナンバーです。飲酒運転などで交通事故があっても被害者に保険金が支払われないケースもあるようです。

目取真さんは、辺野古の埋め立てをカヌーに乗って抗議をしています。本土ではこうした地道な運動があることをほとんど知らずにいます。沖縄を平和な島にすることはできないのでしょうか。沖縄については、しばらく継続して執筆します。