闘うブログ!レフティ中尾 社会派!

福祉を主なテーマに書いています。よろしくお願いします。

時給75円の衝撃。就労継続支援B型はこのままでいいのか

工賃(時給)75円です。750円の間違いではありません。もちろん、日本の話です。障害者だと思われる方がそうツイートしていました。就労継続支援B型(一般企業で就労困難な障害者が軽作業などで訓練をするという福祉事業所。以下就B)では概ね時給100円から200円くらいですが、75円はそれと比べても低水準です。交通費も出ないし、昼食も実費です。たぶん、工賃はいくらも残らないでしょう。

仕事内容は自動車部品の組み付け、検品とあります。これはたぶん、がっつりと働かされる作業所です。中には、作業らしい作業はほとんどせずにのんびりと過ごす作業所もあります。

就Bは意外と社会貢献をしています。街角で売られるランチのお弁当、パン工場、格安のレストランや喫茶店クリーニング屋、ブランドもののアクセサリー作り、農作業等。もはや作業所というより立派なお店や工場です。そして、経営者から見ると人件費はあまり必要なくて、補助金も貰えるのです。

まあ工賃が安くても、頑張れば一般企業へと就職できるのなら救いはあります。でも、そのような話は聞いたことがありません。何故なら就Bは働く人をたくさん囲めば補助金も増えるので、常に定員いっぱいに雇っているのです。就Bは就職の斡旋もしないし、何年も同じところで働く人も多いのです。もはや訓練とは言えません。

だから、障害者の多くは自立した生活を生涯送れません。親にパラサイトするか、生活保護を受けるかの二択です。生活保護障害年金は充分な金額とは言えません。障害を持つというだけで貧困を余儀なくされているのです。

冗談抜きで、障害者は全員就Bから足を洗うべきです。単なる貧困ビジネスに付き合う必要があるのでしょうか。もっと人間らしい待遇を求めていいはずです。そして、希望する障害者は、公務員にすれば良いでしょう。そうすれば、生活保護に頼らずに生きていくことができます。障害者を単なる福祉の対象として見るのをやめましょう。障害者自ら労働者としての権利を主張して、自分たちの生活の質を向上させるのです。

 #就労継続支援B型

 #障害者

 

 

 

 

 

 

 

日本の野球には未来がない③高校野球にリーグ戦を作れ

なんだかんだ言っても、私は野球が好きです。サッカーやバスケットボールのようなスピードとスタミナを要求されるスポーツでは、私のようなヘタクソではついていけないのです。野球は良くも悪くも牧歌的で、足が遅くても、スタミナが乏しくても、フィジカルが弱くても、バットが振れるし、守備にも付けるのです。

プロ野球観戦も楽しいものです。スタジアムでホットドッグをかじり、紙コップのドリンクを飲みながら応援すると、なぜか少年野球時代を思い出します。

その野球がピンチなのです。競技人口が減り、子どもたちの人気もサッカーやバスケに取って代わります。それは様々な理由があります。野球には道具が必要です。ボールやバット、グローブ、ヘルメット。キャッチャーならミットとマスク、プロテクターも必要になります。ボールひとつで出来るスポーツよりもお金がかかるし、広いグラウンドも必要です。

雑誌「野球太郎」からの引用ですが、中学生野球の経済負担(年額)は、軟式で150000円、硬式で458000円ですが、中学生サッカーでは60000円程ですみます。また、高校野球では全寮制の強豪校なら年額168万円は必要となります。まあ、私学なら特待生があって、授業料を免除できる制度もあるのですが、人数に制限があるので、一部の「エリート」たちにしか適用されません。この野球界にメスを入れるとすれば、まずは「高校野球」では無いでしょうか。

強豪校と呼ばれる高校野球部には100名を超える部員がいます。150名近い高校もあります。だから、野球部に入ったはいいものの、3年間で一度も打席に立たずに終える球児も多いでしょう。おそらく、彼らも同じ学費、同じ部費を納めているはずです。3年間、一度も試合に出なくても、裏方としての役目を果たすのが社会勉強となり、その後の人生に役に立つ、と考える指導者もいるでしょう。しかし、野球が好きだから入部したのに、ずっとボール拾いと声出しをさせられるのは、根本的に間違っています。高校野球は、プロ野球大学野球、社会人野球の下部組織だけではありません。たとえヘタクソでも白球を追いかけていいはずです。

そこで提案ですが、高校野球の公式戦はトーナメントですが、リーグ戦の公式戦も作れないものでしょうか。現状では一回戦で負けるとその試合で公式戦は終わりです。しかしリーグ戦があれば試合数が増えます。6チームでリーグを作れば5試合こなせます。また、ひとチームの登録選手を制限します。15人から20人くらいがいいでしょう。これは、強豪校などで埋もれる選手のための制度です。つまり、言葉は悪いけれど、2軍や3軍を作るのです。

プロ野球へと進む野球エリートの存在は、もちろん否定はしません。大谷翔平選手のように、メジャーリーグで活躍するスターは、野球少年たちの目標となります。だから甲子園の全国大会は必要ですが、非エリート達のための野球もあっていいのです。そもそも、部活動は教育の一環ですから。「日本の野球には未来がない」とタイトルを付けたのは、元野球少年のひとりとしての小さな「抵抗」なのです。他のどのスポーツにも無い魅力が詰まった野球はきっと「復活」します。3回に分けて書きましたが、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございます。

 #高校野球 

 

 

日本の野球には未来が無い②ちばあきおさんの罪は重い

今、手元にはありませんが、ちばあきおさんの「キャプテン」という、中学生の野球マンガがありました。イチローさんをはじめ、プロ野球で活躍された選手にもファンが多いようです。うろ覚えですが、基本的には大人の指導者はなく、それでいて極端なまでのスパルタと勝利至上主義で、試合中、大きな怪我をしてもプレイを続行する、という作品です。暴力的な描写も少なくなくて、ハードな合宿についていけずにいた選手が、「夜逃げ」をするという場面もあって、なんだか容赦がないのです。主人公のキャプテン谷口くんも、名門校の青葉学院の3軍の補欠でヘタクソだったのが、努力の末に青葉と互角に戦えるチームを作るのです。

努力次第で誰でもヒーローになれるというメッセージは、胸を打つものはあります。しかし、私はこっそりと夜逃げをした「脱落者」にシンパシーを感じます。彼らの選択もまた、正しいのではないかと。至近距離でノックを受けてケガをしてまで青葉と戦う意味はあるのでしょうか。(そのノッカーの谷口くんが、夜間に父親からの至近距離ノックを受けていたのを見たナインが更に闘志を燃やすというシーンもあります)

この作品の罪は数多くありますが、一番重いのは全力でプレイしたことでの負傷を美化しているところです。地区予選の決勝で青葉に勝ったはいいものの、その試合でケガ人が多発して全国大会を棄権するというストーリーもありました。ケガをすることなくプレイすることは何より大事なはずです。プロ野球でも、どんなに素質や能力があっても、ケガが多い選手は評価されないでしょう。

さて、中学生や高校生の野球部活動の現状はどうなのでしょうか。基本的には公式試合はトーナメントになっていて、ひと試合すれば半分のチームは脱落することになります。また、野球は9人でするものなのに、甲子園大会を狙える常勝校は部員数が100人をオーバーしています。3年間野球部にいて、ひと打席も与えられずに卒業する部員も大勢います。それは部活動として正しいのでしょうか。その中で野球を楽しめるのでしょうか。次回に続きます。

 #ちばあきお 

 #野球部活動 

 

 

 

日本の野球には未来が無い①楽しい野球と楽しくない部活動

私は小学生低学年の頃、身長がクラスで一番低くて、コンプレックスを抱えていました。せめて人並みに体力を付けようと、小学4年生になって少年野球チームに入ったのです。

酷いもので、キャッチボールもバッティングもまともにできずにいました。しかし、監督たちは優しくて、またチームメイトも温かく、のびのびと練習に打ち込めました。

外野のポジションが与えられて、試合にも出して貰えるようになりました。チームは15人で、監督は基本的に全員試合に出させるという方針でした。

ところが、いつまで経ってもボールにバットがあたりません。当時の私の目標はヒットを一本打つことでした。4年生、5年生と2年間ノーヒットだったのです。(何という低レベル)

6年生になって、監督とマンツーマンで練習をします。まず、バットを極端に短く持ち、バントの構えのようにバットを水平に構えます。そして重心を思い切り低くして、視線の高さをボールの軌道に合わせます。見た目はカッコ悪いバッティングフォームですが、バットがボールに当たるようになりました。

この構えでは打球は飛びません。外野フライにもなりません。それでも、しっかりとミートすれば、内野の間をゴロで抜けるのです。

そして、今でも覚えています。1番バッターに抜擢されて、初球をショートの頭上を超えるヒットを打ちました。嬉しかった、というよりも驚きの方が強かったのです。

打てるようになると、とても野球が楽しくなります。身長も大きく伸びました。当然、中学に進学しても野球を続けたいと思っていました。しかし、話を聞くと、中学の部活は勝利至上主義で、楽しく野球をすることはなく、ましてや、私のようなヘタクソは試合には出してくれない、ということです。悩みましたが、文化部に入ることにしたのです。

当時、野球に限らず中学の部活では、暴力的なしごきやイジメがあって、それなのに学校側はそれを放置していました。本来部活は教育の一環のはずだろうと今でも不思議に思います。

小学生はもちろん、中学生や高校生でも楽しくスポーツをすることが基本であって欲しいものです。高校生の甲子園大会のような、何より勝利を求めることだけが大切だとは思えないのです。

 #野球 

 #部活動 

 

 

緊急投稿!名古屋高速道路で大型バス横転事故。その時、助かる術はあるのか。3つ目の脱出ルートを作れ!

まだ、事故の全貌は明らかになっていないため、推測の部分もありますが、ご容赦ください。

おそらく、高速出口に侵入するときに分離帯を誤って右の車輪を踏んだため、左側面を下にして横転したと思われます。その後約1分で後部のエンジン部か、床下の燃料タンクで火の手が上がったのでしょう。(事故後1分で炎が見えたとの目撃者の証言があります)

左手の乗降口は開かないので、脱出ルートは右後ろの非常扉だけです。天井へと這い上がる必要があるため、簡単には外に出られません。おそらく、バスの運転手が誘導したのでしょう。

天井から抜けるため、事故で手足が負傷していれば脱出が困難になります。そうでなくても誰かがパニックに陥る危険性もあります。火災が発生していればタイムリミットはわずかです。その中で7人も生存者がいるのは奇跡的です。

この事故から学ぶこと、それは一人ひとりが非常時に脱出する術を頭に入れておくことです。バスの非常扉の位置を確認することは基本です。しかし、実際にそれを操作した人はバスの運転手以外にはなさそうです。長距離バスが発車する前に、運転手が扉の操作をレクチャーしてもいいでしょう。

そして、提言があります。バスの屋根からの脱出ルートをつくるべきです。やはり、バスが横転した状態から非常扉を開けるのは至難の業です。屋根を開閉すればスムーズに避難が出来ます。バスの構造から、前後から脱出するのは無理そうです。しかし、屋根には障害物がないので理論上は可能です。昔流行った、サンルーフのようなものです。

最後に、バスやトラックなどの運転手の長時間労働を改善して欲しいです。ベテランドライバーでも突然来る眠気には勝てません。私も元タクシードライバーでしたが、眠気が少しでもあれば休息をとっていました。しかし、長距離バスドライバーの場合は、眠くなっても休息は取れないでしょう。改善するとすれば労働時間の短縮しか無さそうです。賃金が安いため、ドライバー職を目指す人がほとんどいないことも課題です。

 #大型バス事故 

 

 

 

 

ホームレス経験者が語る!コロナ禍で自殺者が増加。生き抜くために知っておくこと

共同通信が報じた、東大試算の自殺者数(2020年3月〜2022年6月)が8000人増加しています。中でも、20代の女性が最多です。過去、男性の自殺者数が女性よりも多いはずですが、コロナ禍では若い女性が命を絶つケースが増えています。女性の方が不安定な非正規雇用の人が多くて、職を失って生活苦となったケースもあるのでしょう。

私は20代後半にホームレスになった経験があります。酷いうつ状態になって仕事が出来なくなり、家賃を滞納したのですが、大家さんに前触れなく鍵を交換されて、路上生活者になったのです。

お金がないのでロクに食べられず、死ぬ方法を考えていたのです。偶然街中の掲示板で、無料のメンタル相談をしているグループを知りました。なんとかして、誰かに相談をしたかったのです。

そこに足を運んで、男性のスタッフにいきさつを話しました。スタッフは生活保護の申請と、保護決定後に精神科の受診を勧めてくれました。保護開始までは、そのグループが借りているアパートで住むことになりました。アパートには他の住人は無くて、お米などの食料をいただいたのです。

その後、生活保護が決定してアパートを借り、医療扶助で精神科に通院しました。数年掛けてリハビリをして、また仕事に復帰出来ました。親切なグループと、生活保護と、精神科に通院することで、命を繋ぎ止めたのです。

話を戻して、若い女性が生活保護を申請することに抵抗はあるでしょう。しかし、ひとまず住居と生活費を得ることは非常に大きいです。虐待やDV、貧困などから、生活を立て直すための制度を活用することを躊躇しなくてもいいのです。

そして、気が向けば精神科クリニックを受診するのもいいでしょう。ひと昔前とは違い、親切なクリニックは増えています。精神科デイケアの利用も検討しましょう。

女性の生活を支援するNPO法人も増えています。困ったときに相談に乗ってくれたり、住まいを提供してくれるグループもあります。カバンひとつでも受け入れてくれる場所はきっとあります。生き抜くことを諦めないで下さいね。

 #自殺者数増加 

 #生活保護 

ペンは剣よりも弱い?テロが社会を突き動かす時代を変えよう

「ペンは剣よりも強し」と言いますが、歴史上ペンが暴力や軍隊よりも強かったことは、ほとんど無いでしょう。たぶんその格言は、それを認識した上で、ペンや思想の力こそ、暴力よりも人々への影響力が強いことを信じるということなのです。

さて、山上徹也容疑者の安倍晋三銃殺事件からひと月以上経過しました。そのテロの影響力は計り知れない大きさです。主に左派リベラルの方々が、政府自民党統一教会を激しくバッシングしています。自民党に選挙で大敗した恨みもあって、政治家とカルト宗教との癒着を暴露し続けています。山上容疑者はそうした意味で「勝利」したのです。自民党統一教会にこれ以上ないダメージを与えたのですから。

この事件もまた、ペンでは無くて剣(テロ)が強かったのです。ペンの力は、テロを利用せずには現れません。それが日本の現実です。

そして、山上容疑者への減刑署名運動が活発になっています。これもまた、ある意味テロを容認することと繋がっています。署名サイトは「過酷な生育歴を鑑みくての温情」「本人が非常に真面目、努力家であり、更生の余地のある人間であること」を理由としていますが、それは本音では無いでしょう。そうではなくて、山上容疑者を英雄視しているから、死刑を回避しようということです。

テロが社会を突き動かすという現代社会は、どうにかして改革する必要があります。力不足ではありますが、ペンを持つ者のひとりとして、暴力に屈せず、テロを必要としない社会を目指すつもりです。

 #ペンは剣よりも強し 

 #山上徹也